わたしは舌を口の中で動かして、男子のものにつけた。そして、それをなぞる。男子のものがわたしの口の中でびくびくと脈打つ。わたしに舐めさせて、気持ちよくなってるのかもしれない。
わたしは動物のような匂いとしょっぱい味を我慢しながら、男子のものを舐め続けた。男子に言われた通り、それの全体によだれを塗りつける。男子のものは手でしていたときよりも固くなっていた。男子がわたしを服従させて喜んでいるのが分かって悔しい。
「フェラもイマイチですねえ。もっと気持ちいいところ舐めろよ」
男子に侮辱され、わたしは惨めな気持ちになる。こんなに嫌なことをさせられてるのに、バカにされるなんて……。でも、男子の気持ちいいところなんて、わかるわけがない。わたしはその場所を探すように、男子のものを舌で刺激しながら、反応を確かめる。
舌の先端で、ちょうど段差になっているところを触ったとき、わたしの口の中で男子のものがぴくっと跳ねた。段差のところが気持ちいいのかな……。わたしはそう思って、そこで何度も舌を行き来させる。
「へへ……上手いぞ」
男子は満足げな言葉を口にする。わたしの舌の動きに合わせて、男子のものは何度もぴくぴくうごめいた。
「んっ……んちゅ……れろ……」
口で息をすることもできなくて、ひどい匂いと味にくらくらしそうになる。それでも、わたしは必死になって男子のものに奉仕する。やがて、男子のものの先っぽから、粘り気のある液体が出てくる。それが舌に触れると、苦い味が広がった。
「必死ですねぇ。そんなに俺のチンコは美味しいですか?」
わたしはどきっとして、舌の動きを止めた。こんなにひどいことをさせられてるのに、わたしは気づくと夢中で奉仕してしまっていた。好きな人にするならまだしも、命令されて無理やりやらされてるのに……。
「おや? なんですかこれは」
「……っ! い、いや……っ!」
男子がわたしの秘所を見ながらなじる。わたしは慌てて手でそこを隠した。わたしの秘所は、男子のものを舐めている間、触られてもいないのにまた新しい液体を垂らしてしまっていた。
「舐めながら興奮してたんですねえ。ほんとに変態だな」
「ち、ちがう……」
わたしは首を振る。でも、もうわたしにも、自分がほんとうに変態じゃないのかわからなくなっていた。舐めさせられて興奮するわけないのに、あそこは濡れてしまっていて……。
「ほら、休んでないで早く続けろよ」
そう命令されて、秘所がきゅっとうずくのを感じる。男子に服従させられて喜んでしまう、自分のいやらしい部分に嫌な気持ちになりながら、わたしはまた男子のものに口をつける。
「ん……ちゅ……んん……っ」
舌を動かしているせいで、わたしの口からは下品な唾液の音が聞こえてくる。口の端からはよだれが糸を引いて垂れていた。わたしは今、ほんとうにいやらしいことをしているんだと自覚する。男子を喜ばせるために……。
「ちゃんと顔上げろ」
「んぐ……っ!」
男子にあごを掴まれ、無理やり上を向かされる。息苦しくなり、わたしはくぐもった声を漏らした。上目遣いに男子の顔を見ると、男子はニヤニヤ笑っている。
「フェラするときは男の方見るのが礼儀だろ?」
そんな礼儀知らない……。わたしはその言いがかりに従って、男子の方を見ながら奉仕を続けた。上から見下されながら男子のものを舐めていると、本当に自分が奴隷になったように感じてしまう。男子も征服感を感じているのか、わたしの口の中のものは何度も跳ねた。
「へへ……先っぽも舐めろよ」
「……っ」
先っぽ……さっきから、苦くて粘ついた液体が出ている場所だった。わたしはその液体を舌ですくい取りながら、先っぽを舐める。舌が触れると、男子のものはひときわ大きくびくっと震え、さらに液体がしみ出してくる。
ここも気持ちいい場所なんだ……。わたしは男子のものの先っぽを舌で刺激しながら、しみ出てきた粘液を舐め取る。液体はわたしのよだれと混ざり合って、喉を滑り落ちていった。
「いいぞ、そろそろ出そうだ」
「ん……っ、れろ……ちゅ……っ」
わたしの口の中で、男子のものが熱く固くなる。わたしは無意識に舌の動きを速めて、男子をさらに喜ばせようとしていた。男子は従順なわたしに満足げな顔を浮かべながら、さらに命令を下す。
「そのまま頭を前後に動かせ」
「ん……っ、んっ、んっ……!」
わたしは男子のものをくわえて舐めたまま、男子のものをしごくように頭を動かした。手でさせられたときに男子が言っていたことを思い出す。わたしの口をおまんこみたいにしてるんだ……。
「へへ……出すぞ、こぼすなよ!」
男子がそう言って、男子のものが大きく震えた。それと同時に、わたしの口に熱い液体が流れ込んでくる。
「ん、んん……、〜〜〜〜〜っ!」
ねばねばした、動物の体液みたいな熱さを持ったものが、舌にまとわりつく。魚のような生臭い味と匂いが口いっぱいに広がる。男子のものは何度も震え、その度に新しい液体をわたしの口の中に注ぎ込んだ。液体は喉の奥まで入ってきて、飲み込みそうになる。
わたしが男子のものから顔を離そうとすると、男子がわたしの頭の後ろを抑え、逃げられなくされる。わたしは男子のものから注がれた液体を少しだけ飲み込んでしまった。こんなの飲みたくないのに……。
男子のものは、わたしの口から出ていって、最後にわたしの目の前でびくっと震えた。先端から熱い液体が飛び散って、わたしの顔やからだに降りかかる。男子の精液で汚れたわたしの顔やからだを、男子は満足げに見下ろしていた。
今口の中にあるのも、男子の精液なんだ──。それに、さっきほんの少し飲んじゃったのも……。わたしはえずきそうになったけど、こぼすな、と言われたことを思い出して我慢する。でも、喉の奥にへばりついた液体のせいで、わたしはついに吐き出してしまった。
「おえ……っ、けほ、けほっ……」
口を覆った手の隙間から、わたしのよだれと男子の液体が混じったものがこぼれ落ち、床に垂れる。わたしはむせながら、必死に今入ってきた液体を口の中から追い出した。
わたしが床にへたり込んで息を荒げていると、男子が言う。
「へへ、なかなか気持ちよかったですよ。でもこぼしちゃダメじゃないですか。ザーメン出してもらったらちゃんと全部飲まないと」
「……っ」
だってあんなの、飲めるわけない。わたしだって、吐き出さないように頑張ったのに……。
男子はわたしのカーディガンと、スカートとブラウスを手に取った。
「ま、待って、そ、それだけは許して……っ!」
わたしは男子のもとに駆け寄ろうとしたが、男子はなんのためらいもなく窓の外に放り投げた。わたしは裸を誰かに見られるかもしれないことも忘れて、窓から手を伸ばす。でも、制服には手は届かず、校庭の植え込みの上に落ちてしまっていた。
「お、おねがい……取ってきて……」
わたしは泣き出しそうになりながら男子に懇願する。しかし、男子は薄ら笑いを浮かべながら、わたしを見て言った。
「まあ、最初から返すつもりなかったんですけどね。じゃ、頑張ってください」
「そ、そんな……っ」
男子はそう言い捨て、わたしを無視して教室をあとにする。
わたしは教室の床にへたり込んだ。せっかく今までどんなに恥ずかしいことをされても我慢したのに、全部無駄になってしまった。それに、これからこの格好のまま制服を取りに行かなくちゃいけない……。
そのことを想像しただけでも背筋が凍る。早く制服を取りに行かないと、もし誰かに気づかれて拾われたりしてしまったら……。でも、まだ下校時刻は過ぎてないから、もしいま外に出ていったら誰かに見つかるかもしれないし……。