中出し──その言葉に葉月の心臓がどきりと跳ねる。そんなことをされたら、妊娠してしまうかもしれない……。それに、先週男に乱暴されたときも、葉月は同じように中に出されてしまって──もし運が悪かったらと思うと、とてつもなく不安だった。
「そ、それは……っ」
葉月がかすれた声で男を制止しようとする。しかし、男は彼女を怯えさせるように、その小ぶりなおしりを撫でた。
「何か言ったか?」
「……っ」
もし男に反論したら、きっとまた痛い目に遭わされる……。でも、もしこのまま中に出されたら──。葉月の心は、二つの恐怖の間で逡巡してしまう。しかし、男が腕を振り上げると、すぐに痛みへの恐れが彼女の心を支配してしまう。
「な、なんでもないです……っ」
葉月が陰鬱な表情になって言うと、男は反抗しようとした罰を与えるように彼女に命令する。
「へへ、そうだよなあ。ほら、どこに出してほしいか言ってみろ」
「……っ!」
男が葉月に何を言わせようとしているかは明らかだった。しかし、痛みへの恐怖に負けた葉月にとって、それを言わされることは、屈辱的でしかなかった。それでも、葉月は小さな声で男に返す。
「な、中に……っ、きゃうぅっ!」
「おい、そんな言い方でいいと思ってるのか? ちゃんと言えよ」
葉月が屈辱に耐えてそう言ったのに、男は振り上げた手で彼女のおしりを打った。ペチン、と大きな音が鳴って、葉月は悲鳴を上げながら痛みにびくりと肩を震わせる。そして、男のぞんざいな口調の要求に、必死に応えた。
「……っ、ぼ、ボクのおまんこに、せ、精液、出してください……っ!」
目をつぶって身をすくめながら卑猥な言葉を口にする葉月に、男は哄笑する。
「最初からそう言えよ。ほら、出してもらいたいならもっと激しく動け」
「……っ、はい……っ」
中に出されたくなんかないのに、それを求めるような言葉を言わされて、しかも男の精液を出させるために自分から奉仕しないといけない……。嫌いで最低なコーチの男から何重もの屈辱を与えられながらも、葉月は視線を落としてその言葉に従う。
「んっ、んっ、ん……っ、んんっ、あっ、んん……っ」
男の太くて硬いものが中で擦れる感触に、葉月の口から小さな喘ぎ声が漏れる。無意識のそんな反応も、まるで健気に男を喜ばせようとしているかのようで、男の満足感を高めてしまっていた。
「へへ、なかなかいいぞ。お前が好きなところも弄ってやらないとなあ」
男はそう言って、露わになったままの彼女のなめらかなわきに再び唇をつけた。そのまま舌先でくすぐるように刺激し始める。そして、葉月の一番の弱点──雪のように白いおなかの上の小さなくぼみにも、指を潜り込ませた。
「あ……っ! ひゃぅ……っ!♡」
葉月の喉から、男に無理やり犯されているとは思えないような甘い声がすべり出る。そして、まるで猫が主人に撫でられるときのように、そのスレンダーなからだをくねらせた。
「ひゃうぅ……っ! そ、そこだめぇ……っ!♡」
男の指は、縦にすっと入った切れ込みのような整った葉月のおへその形を歪ませながら、ぐりぐりとほしいままにする。からだの中に男の指が入り込んでくるかのようで、そこが弱点の葉月にとっては、その責めにからだが疼いてしまって仕方なかった。
「駄目じゃないだろ? ワキとへそ弄られて喜ぶなんて、つくづく変態だな」
「……っ」
何度目か分からない男の詰責の言葉に、葉月は恥ずかしげに目を伏せる。そんな清純なしおらしさとは裏腹に、葉月はまるで男に買われた娼婦のように奉仕を続ける。
「あっ、あっ、んっ、んんぅ……っ! んんっ、ひうぅ……っ!」
へそとわきへの刺激に反応するように、葉月の秘所はぎゅうぎゅうと男のものを締め付け、蜜をこぼす。男のものに腰を落とすたび、秘所の奥まで男のものが入ってきて、からだじゅうに甘い電流のような快感が走った。そのせいで、彼女のからだはさらに熱を帯びて──さらなる快感を求めるように、葉月は男の身体の上で腰を振り続けてしまう。
そして──少しずつ、また葉月の身体が震えはじめる。葉月のからだに蓄積された快感は、逃げ場を求めて暴れ回っていた。
「……っ、い……、イっちゃう……っ」
葉月は男の命令に従い、ためらいがちに小さな声でそう言った。男に無理やり奉仕させられて、快感を感じていることを認めるようなことを自分から言ってしまって──崩れかかった彼女の心に、その恥辱が大きくのしかかる。
「へへ、ちゃんと言えたなあ。イってもいいぞ? そのまま中に出してやるからなぁ」
「……っ!」
男の言葉で、葉月は快感で靄がかかった頭にわずかな理性を取り戻す。男のものは彼女の秘所の中で硬さを増し、不規則にビクビクと震え始めていた。もしこのまま絶頂してしまったら、精液を中に出されてしまって──。
そんな恐怖が頭を一瞬よぎったが、ほとんど限界に達していた葉月にはもうその波を押しとどめることはできなかった。拒まなければいけないはずの快感を自ら求めるように、葉月は秘所を男のものにすり合わせる。そして──
「……っ、い、イく……っ、イっちゃ……っ、んううぅぅぅぅ────っ!」
男のものを奥まで挿れた瞬間に、あられもない声を上げながら葉月は絶頂してしまう。それに呼応して、もともと狭い彼女の秘所が、ひときわ強く男のものを締め付けた。男に射精を促すかのような彼女の秘所の反応に、男はニマニマ笑いながら言う。
「へへ、おら、出すぞ!」
男は逃がすまいとするように葉月の細いからだを強く抱き寄せる。そして、そのまま彼女の膣の一番奥に向かって、どろりとした熱いものを注ぎ込んだ。
「……っ、ら、らめぇ……っ! きゃうぅぅぅ……っ!♡」
熱を宿した液体がからだの奥深くに流れ込んできて、葉月はより深い絶頂へと叩きつけられる。男のものは生き物のように何度も彼女の秘所の中でビクビクと震え、欲望の塊を吐き出した。嫌いな男の精液に膣内を犯される感触に、葉月はからだを反り返らせながら、びくびくと震わせて──途方もない快感を覚えてしまう。
「あ……っ、あうぅ……っ」
男は彼女に立場を分からせるように、彼女の秘所の中に一滴残らず精液を出し尽くす。葉月は時折肩をびくりと震わせながら、男が満足するまでされるがままにしていた。そして、男に何度も絶頂させられ、疲れ果てた葉月は、まるで糸が切れたようにからだの力を抜く。葉月は目の前にいるのが最低なコーチだということも忘れて、男にしだれかかった。
そんな葉月に、男は陰険な笑みを浮かべる。そして、彼女のからだも心も完全に屈服させたことを示すように、彼女の唇に吸い付いた。
「あ……っ、んちゅ……っ、ん……っ」
葉月は反射的にわずかに身じろぎしたが、男に抵抗することはなかった。男は葉月の唇の間から無理やり舌をねじ込んで、彼女の柔らかい舌に絡める。葉月は男への服従を認めるように、男の舌を受け入れ、混じり合った唾液を飲み込んだ。

