「はぁ……っ、ん……っ、あ……っ、ん……っ」
おっぱいの形が変わるたび、凪沙ちゃんは熱い息を漏らす。先っぽを隠すように凪沙ちゃんはおっぱいに手のひらを当てていたけど、男子はそれを見とがめる。
「ちゃんと乳首見せろよ」
「……はい……」
凪沙ちゃんは手のひらをどけて、男子に先っぽを見せた。男子はあらわになった凪沙ちゃんの先っぽを、指先でくすぐるように弄びはじめる。
「あぁ……っ、んん……っ」
凪沙ちゃんは男子に奉仕しながら、さっきよりも悩ましげな吐息をつく。男子にいじられているせいか、凪沙ちゃんの先っぽはぴんと立っていた。
「ヤりまくってる割にまんこも乳首もまだきれいだな。オナニーはどれくらいするんだ?」
オナニー……。さっき、わたしがやらされた、あそこを自分の指でいじるやつだ。わたしは今日までほとんどやったことなかったけど、凪沙ちゃんはあんなことするのかな……。同じ部屋に住んでて、凪沙ちゃんがやってるところなんか見たことないけど……。
「……、週一回ぐらい……」
凪沙ちゃんが言うと、男子はいきなりいじっていた彼女の乳首を思いっきり指で弾いた。
「きゃうっ!」
「嘘つくなよ。お前みたいな変態女は毎日やってんだろ?」
男子がもう一度凪沙ちゃんの乳首をいじめようとすると、凪沙ちゃんは必死で男子に言った。
「ほ、ほんとにそれくらいしかしてない……! 柚乃がいないときしかできないし……」
いきなり自分の名前を呼ばれてびっくりする。でも確かに凪沙ちゃんはチア部で、最近は特に練習が多くて帰ってくるのも遅いから、わたしより先に部屋にいることなんてほとんどない。だから、わたしの部活があって、凪沙ちゃんの部活がない日くらいしかできないと思う。
凪沙ちゃんでもオナニーとかするんだ……。どんなふうにしているんだろうとか、そういうことを考えてしまいそうになって、わたしは首を振って追い払った。
「へえ。お前寮生だっけ?」
「……っ、はい……」
凪沙ちゃんは男子にそのことを知られたくなかったみたいに認めた。男子は悪いことを思いついたようにニヤっと笑って言う。
「そいつもお前みたいなスケベな体してるのか?」
「そ、そんなことない! 柚乃はあたしなんかよりずっとかわいいし、おっぱいもこんなに変におっきくないし……」
「へえ。お前のエロ動画でその柚乃ちゃんとやらを脅して犯すのも楽しそうだな」
わたしはどきっとする。もしさっき男子が撮ったような、凪沙ちゃんの恥ずかしい写真とか動画を「ばらまく」って言われたら、わたしは絶対に彼らの言うことを聞いてしまう。それで今の凪沙ちゃんみたいなことをさせられたら……そのことを想像して、わたしは鼓動が速くなるのを感じた。
「や、やめて!」
凪沙ちゃんは反射的に出たような悲痛な声を上げる。そしてはっとして、取り繕うように言った。
「そ、それだけはやめてください……、あたしには、何してもいいから……」
凪沙ちゃん……。その言葉に、わたしは心が苦しくなる。今までわたしを守るためにクラスの男子にえっちなことをさせられていて、今日それをやめさせられると思ったのに、今度は三年生の男子にわたしを盾に迫られて、また凪沙ちゃんがえっちなことをさせられる──。そんなのひどすぎる。
「へえ。よほどその柚乃ちゃんが大事なんだなあ」
男子は凪沙ちゃんをからかうようにおっぱいの先っぽを指でいじくる。
「……っ、あっ……ん……っ!」
「もしその柚乃ちゃんが、お前が裸でパイズリして興奮するようなマゾの変態だって知ったら、失望するだろうなぁ」
そんなことない……! そんなの男子が勝手に言ってるだけで、凪沙ちゃんは変態なんかじゃない! そう言って凪沙ちゃんをかばってあげたかったけど、今のわたしにできるはずもなかった。凪沙ちゃんは男子の言葉を真に受けて、悲しそうにうつむく。
「まあ、お前が俺たちに素直に従ってる間はそいつには手を出さないでやるよ。その代わり、ちゃんと満足させてもらわないとなあ。お前の部屋の番号なんかチア部の女子に聞けばすぐ分かるんだしな」
「や、やめて……」
その脅し文句に、凪沙ちゃんは怯えるような表情をする。わたしという、凪沙ちゃんの新しい弱みを握った男子は、彼女にまた新しい要求をした。
「そろそろその動きも飽きてきたし、もっと興奮するようなやつヤッてくれよ。そんなにデカいんだからできるだろ?」