「あんたたち……っ、絶対許さない……っ」
「そうかよ。ちょっと手加減してやったらすぐ調子に乗りやがって」
男はあたしをどう屈服させるか楽しむような表情で見下してくる。そして一度陰茎を浅いところまで引き抜き、掴んでいるあたしの左足を引きながら一気に奥まで突いてくる。
「あっ……んああああああっ!」
膣の奥の奥、今まで挿れられたことのないような場所にまで男のものが入ってくる。男はそこで子宮を圧迫するようにぐりぐりと陰茎をこすりつけた。
「あぁぁぁん……っ! そ、それだめぇ……っ、お、おなかつぶれちゃう……っ!」
あたしは男から逃れようともがくが、男に足を掴まれているせいで逃げられない。おなかがつぶされるようで苦しいのに、膣の奥の性感帯を擦られて、途方も無い快感を感じてしまう。あたしはよだれを垂らして喘ぎながら、びくびくとからだを震わせた。
「ぐ、ぐりぐりやめてぇっ! それやだぁっ!」
「おら、もう一回言ってみろよ。『絶対許さない』だっけ?」
男に煽られて、あたしと葉月を犯す男たちへの憎しみが深くなる。でも、もしこれ以上今みたいな責めを続けられたら──そう思うと、あたしの反抗の言葉は、恐怖でかき消されてしまう。奥の弱点を擦られながら、あたしは、それとは真反対の、男に媚びるような言葉を発してしまった。
「ああんっ! ち、ちがうの……っ、ゆ、ゆるひて、ゆるひてぇっ!」
「おいおい、そんな簡単に屈していいのかよ。じゃあ反抗した罰として、このまま一回イかせてやるよ」
「や、やだぁっ! おねがい、もうおくやめてぇ……っ!」
いくらそう言っても、男は責めをやめようとしない。強気だったあたしが無様に懇願している姿が男の征服欲を刺激してしまうのか、男のものがあたしの中で何度もびくびくと震えていた。
「あっ、あんっ、んんっ、ああっ!」
男の動きが奥をこするようなものから、突くようなものに変わる。激しい快感が何度もからだの中を駆け巡り、あたしはそのたびに喘ぎ声を漏らす。そして、憎い男によって、あたしは今日何度目かわからない絶頂をさせられてしまう。
「い、いやぁっ……やあああああああぁぁぁぁぁっ!」
男はあたしを絶頂させたあと、奥まで陰茎を押し込んで、こすりつけてくる。その苦しさと快感があたしに襲いかかり、あたしの秘所は何度も男のものを締め付けてしまう。
「んんんんんっ……! い、イったからぁ、も、もうやめてぇ……っ!」
あたしが息を荒げながらからだを震わせていると、男はようやく奥をこするのをやめた。男は左足から手を離したが、あたしには男から逃げ出すような体力は残っていなかった。深い絶頂の余韻にぐったりしながら、あたしは息を整える。
「ああんっ! んっ、んっ!」
湿り気の帯びた声が聞こえて、葉月の方を見る。男は葉月を組み敷いたまま、乱暴に腰を振っていた。
「へへ、こいつ才能あるぜ。犯せば犯すほど、まんこがトロトロになってくる。本物のマゾだな」
「そ、そんなこと、いわないで……っ、あんっ! あっ、んぁっ!」
葉月は恥ずかしそうに顔を赤く染めながら、瞳をうるませていた。男に無理やりされて、気持ちいいはずがないのに──男の言う通り、その表情からは快楽を得ているように見えてしまう。あたしが犯されているときもこんな顔をしているんだろうか……。気づくと、あたしはその姿をぼうっと眺めてしまっていた。
「ひゃう……! や、やら、そこやめてぇっ、やあああっ!」
「『やめて』じゃないだろ、このマゾ」
男は葉月の反応が大きくなった場所を何度も突きながら、彼女の陰核を弾く。葉月はよだれを垂らしながら喘ぐ。
「あ、あんっ! き、きちゃう……っ、や、やだぁっ……!」
葉月は布団のシーツを掴みながら、必死にこらえようとしていた。しかし、男が容赦なく責めを続けると、彼女は簡単に絶頂を迎えてしまう。
「い、いや……ひゃううぅぅぅぅぅぅっ!」
葉月はからだを大きく震わせる。秘所から男の抽送に合わせて愛液が飛び散った。
「あっちも盛り上がってるし、そろそろこっちもラストスパートするか」
男はあたしをうつ伏せにして、腕のガムテープをほどき、そのまま後ろでまとめて持った。
「ケツ上げろ」
あたしが従わないでいると、男は言った。
「まだ反抗するのかよ。強情だなあ」
そして、ぴしゃん、という大きな音が響いた。おしりに焼けるような痛みが襲ってくる。その痛みに、瞳から涙が溢れる。
「……っ」
あたしは二回叩かれる前に、男の命令に従っておしりを上げた。後ろから挿れられたまま、動物のような姿勢をさせられる。そして男はあたしの手を手綱のように引きながら、腰を動かしはじめる。
「……っ、くっ……、んっ、んああ……っ!」
声を我慢しようとしても、男のものがあたしの弱い場所を通ると喘がされてしまう。あたしの秘所は男に犯されたがるように男のものに絡みつき、愛おしげに締め付ける。あたしはそんな自分のからだを呪わずにはいられなかった。
「へへ、やっぱりバックは犯してる感じがあっていいな」
そう言いながら、男は前後運動を激しくする。あたしは男になされるがまま、からだを揺らし、甘い声を出した。
「んっ、んっ、あん……っ!」
愛液が男の陰茎に絡まる水音と、あたしのおしりと男の体のぶつかるパンパンという音が部屋に響く。こんな屈辱的な体勢で犯されているのに、あたしは快楽に流されてしまいそうになり、もう男にほとんど抵抗しなかった。
「そろそろ出そうだ。中出しでいいよな?」
「……、だ、だめ……っ!」
男の言葉にはっと我に返る。ピルは持ってきてるけど、それでも妊娠してしまう可能性はゼロじゃない。それに緊急用のピルは副作用だってある。
「いいよ、中に出しちゃって」
女子が無責任にそう言う。あたしは女子を睨む。
「ならこっちもいいよな?」
葉月を犯す男子が女子にそう聞いた。その言葉に、背筋が凍る思いがする。
「や、やめて! 葉月には出さないでっ!」
あたしはそう叫んだ。女子はあたしを見下ろしながら、ニヤリと笑う。
「えー、どうしよっかなあ。でも中出しのほうが気持ちいいらしいしー」
「あ、あたしならいいから……、出すなら、あたしに出して……」
「ふーん。なら言うことあるんじゃない?」
「……っ」
女子が何を求めているのか、あたしにはすぐ分かった。あたしは唇を噛みしめる。