【凪沙&葉月・チア部性的いじめ #10】中出しされて……

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「ふーん。なら言うことあるんじゃない?」

「……っ」

 女子が何を求めているのか、あたしにはすぐ分かった。あたしは唇を噛みしめる。女子は今日ずっとあたしに謝るように求めてきた。あたしは何回恥ずかしいことをされてイかされても謝らなかった。けど、葉月を盾に取られると、あたしは途端に弱くなってしまう。

「ほら、ちゃんと動画に撮ってあげから。さっさと言いなよ」

「……っ、ああんっ! んんっ……!」

 あたしが逡巡している間も、男はあたしの秘所を突いてくる。男のものが硬くなり、射精が近づいているのが分かる。このまま迷っていて、葉月を犯す男が限界を迎えてしまったら──。

 あたしは目をぎゅっとつぶり、震える声で言った。

「ご、ごめんなさい……っ、今まで、生意気なこと、言って、たてついて、ごめんなさい……っ、だから、葉月には、出さないでください……っ」

 悔しさに涙が出てくる。犯され、泣きながら謝るあたしに、女子たちは大笑いした。

「あははは、すごくいい動画撮れたよ。あんたも見なよ」

 女子はあたしにスマホの画面を見せて、動画を再生した。動画の中のあたしは、悔しさと快楽に顔を歪ませながら、女子たちに必死に許しを請っていた。

「──まあ、許してあげないんだけどねー。そっちのにも出しちゃってよ」

「ふ、ふざけないでっ! あぐ……っ」

 あたしが怒りに任せて暴れようとすると、女子はあたしのおなかを強く蹴った。激痛が走り、息がうまく吸えなくなる。

「あんたが意地張らずにもっと早く謝ればよかったんでしょ。まあ凪沙ちゃんはドMだからそんなの無理かー。あーあ、凪沙ちゃんがいじめられて気持ちよくなってたせいで、葉月ちゃんまで中出しされて、かわいそー」

「……っ、お、おねがい……葉月には出さないで……」

 あたしは泣きながら女子と男に懇願する。しかし、女子は冷淡に言い放った。

「はー、うるさいな。さっさとイかせて黙らせてよ」

「はいよ」

「んっ、んっ、んっ、ああんっ! や、やらぁ……っ!」

 男はあたしの秘所を突くスピードを上げる。動物のような体勢で犯されながらも、あたしは男のものが腟内を擦る快楽に抗うことができなかった。膣が小刻みに締まり、男に絶頂が近いことを知らせてしまう。

「もうイきそうだな。おら、イけよ、イったら中出ししてやるからな」

「ら、らめぇ……っ!」

 男が勢いをつけて、陰茎であたしの秘所の奥を叩く。今日ずっと責められ、敏感にされた奥への刺激に、あたしはまた絶頂を味わわされてしまう。

「あうぅ……っ、んんああああああぁぁぁっ!!」

「おら、出すぞ!」

 男は一度陰茎を引き、もう一度差し込んだ。そして、膣の奥に熱いものが流れ込んでくる。

「ひゃううう……っ!」

 その感触に、あたしはからだを震わせる。男のものは何度も痙攣してあたしの秘所に精液を注ぎ込んだ。秘所はそれを飲み込むように何度も収縮し、男のものを甘く締め付ける。

 男は精液を出し終えると、あたしの腕を離した。あたしは布団にぐったりとうつ伏せになる。絶頂の余韻で手足に力が入らなかった。

「へへ、出すぞ」

「あ、あんっ、んっ、んぅっ……」

 葉月を犯す男も射精が近いらしく、葉月の嬌声と男の言葉が聞こえてくる。あたしはなんとか腕に力を込めて、彼女の方に向かおうとした。しかし、男がひときわ大きく動き、葉月はあられもない声を出す。

 

「きゃううううぅぅぅ────っ!」

 葉月の絶頂と同時に、男は動きを止める。葉月の中に射精したようだった。男はしばらく葉月に挿入したまま、快楽の余韻を楽しんでいたが、やがて陰茎を彼女から抜いた。彼女の秘所と男の陰茎が、白い液体の糸でつながっていた。

「あーあ、ふたりとも中出しされちゃったね。おっと、もう練習時間終わっちゃう」

「マジかよ、フェラもしてもらいたかったんだが」

「また学校でやらせればいいでしょ、動画撮ってんだから」

「それもそうか。じゃあまたよろしくな」

 男はあたしの膣内から陰茎を抜いた。そしておしりを軽く叩いてそう言う。そして最後にあたしの写真を撮ってから、部屋を出ていった。

「ってわけで、凪沙ちゃんの恥ずかしい動画、あいつらに送っとくから。公開されたくなかったらフェラしてあげてね」

 そう言い残して、三年の女子たちもいなくなる。これから学校で、クラスの男子だけでなくあいつらにも要求されると思うと、憂鬱な気分だった。

 でもそんなことより、もっと心配なことがある。あたしは男たちに犯されたことがあるけど、葉月はそうじゃない。あたしは重い体を起こして、葉月に近づいた。

「葉月、ごめんね、あたしのせいで……」

 あたしが言うと、葉月は首を横に振った。

「ううん、ボクは大丈夫です。先輩、ボクたちを守ってくれて、ありがとうございます」

「は、葉月……」

 あたしは葉月をぎゅっと抱きしめる。葉月の柔らかいからだは、汗と男の精液で湿っていた。

「あとでピルあげるからね。ほんとにごめんね……っ」

(終)