男はミナハに手かせをつけたまま、ベッドの柵から取り外す。彼女は囚われた奴隷のようにからだの前で両手を縛られたまま、男の前にへたり込んだ。
「さっさとそこにひざまづいてしゃぶれよ」
彼女に休む暇も与えず、男はそう命令する。彼女の後ろの穴には、まだ機械が入ったままで──意識を溶かそうとするような刺激を、彼女のからだの奥に送り込み続けていた。
「……っ、お、おしりの機械、とめて……」
ミナハが消え入りそうな声でそう言ったが、男はそれを一笑に付した。
「何言ってんだよ。俺が満足してからに決まってるだろ」
「……っ、そ、そんな……」
叱られた子犬のように、ミナハの眉根が下がる。あんなにひどい屈辱に耐えて男に謝ったのに、まだおしりの責めを続けられて……そして、それは男を満足させないと止めてもらえない──。
「……っ」
少しでも早くこの苦しさから逃れたくて、ミナハは男の言ったとおり、その前にひざまづく。男のものはまだ硬く立っていて、ミナハの秘所からにじみ出た液体がまとわりついてじっとりと濡れていた。間近で男のものを見るのすら初めてで、ミナハは顔を赤くしてしまう。
ミナハは舌を出して、男のものに触れさせようとして──そして、ためらうように口を遠ざける。
(……っ、こんなものを舐めるなんて……)
自分の処女を奪い、辱めたもの──しかも、最低な痴漢男のものなんて、男嫌いのミナハは触れたくもなかった。逡巡するミナハにしびれを切らしたように、男はリモコンを操作する。
「……っ、んゃああぁぁ……っ! そ、それやめてぇ……っ!」
機械の振動が大きくなって、ミナハの口から甘い悲鳴が上がる。
「早く舐めろよ」
「……っ、な、舐めるから、これ弱くして……っ」
男はからだを揺らす彼女を愉しげに見下ろしながら冷笑する。
「ダメに決まってるだろ。お前が反抗しようとした罰だからなあ」
「……っ」
弱ったミナハは、その言葉に今にも泣き出しそうになってしまう。もう二度とおしりであんな恥ずかしい思いをしたくないのに、まだいじられ続けるなんて──そして、男を満足させるまでその感覚を我慢しないといけないなんて、耐えられそうになかった。
それでも、少しでも早くこの時間が終わるようにと、ミナハはからだを震わせながら男のものに顔を近づける。ひどく生臭い匂いが鼻をついて──ミナハは息を止めてそれを我慢しながら、男のものに舌をつけた。
(やだ……っ、ほんとに気持ち悪い……っ)
とっさに舌を離してしまいそうになりながらも、ミナハはぎゅっと目をつぶってそれに耐える。男のものは、彼女の嫌悪の表情に興奮するようにびくっと跳ねた。小さな舌を必死に伸ばして男のものに触れさせる彼女に、男はさらなる命令を下す。
「ちゃんと根元から先っぽまで舐めて掃除しろ」
「……っ」
舌をつけるだけでも吐き気がするくらい嫌なのに、そんな命令をされて──それでも、おしりという弱点を男の意のままにされているミナハには、従うほかなかった。ミナハは嫌悪感を抑えこんで、男のものに沿って舌を動かす。
「……っ、へろ……っ、ん……っ、れろ……っ」
男のものについた液体を舐めとって綺麗にするように、ミナハはそれに唾液を塗りつけていく。感じないようにしようとしていても、ミナハの舌は触れる男のものの味を感じ取ってしまう。それは、舌に絡みつくような生臭い味で──本当にいやらしくて最低なことをしているのだと彼女に自覚させるようだった。
「自分のマン汁の味はどうだ? 美味いか?」
男の言葉にミナハの顔が真っ赤に染まる。舌に感じるその味の中に、自分の秘所からこぼれた液体のそれがあると思うと、恥ずかしくてたまらなかった。ミナハがふるふると首を振ると、男は下卑た笑い声を立てた。
「へへ……ほら、ちゃんとこっちに顔を向けろ。フェラするときは男の方を見ないとダメだろ?」
ミナハは舌を出したまま、羞恥と快感にうるんだ瞳で、上目づかいに男の方を見つめる。男はニタニタ笑いながら、そんな彼女を見下ろしていた。あんなに生意気だった彼女が、目の前でひざまづいて、男のものに奉仕している──それは、男にとっては最高に征服欲をそそる光景だった。
「もう掃除はいいぞ。次は咥えて舐めろ」
男のものの全体が彼女の唾液で濡れると、男は彼女に次の命令を下す。彼女はためらいがちに、小さな口で男の太いものを咥えた。そして、恐る恐る舌でそれをなぞる。ミナハにとってはそれが精いっぱいだったが、男を満足させるにはほど遠かった。
「ヘタクソだなあ。フェラも初めてか?」
男の侮辱に耐えながら、ミナハはこくっと頷く。そんな初心な彼女を躾けるの楽しみにするように、男はニンマリと笑う。
「そんなんじゃいつまで経っても終わらないぞ。ちゃんと舌出してまんべんなく舐めろ。チンコが反応する場所を探しながらな」
「……っ」
屈辱的な要求に、ミナハの心の中に反抗する気持ちが芽生えそうになって──しかし、おしりの中に入っている機械の震えのせいで、それは霧のように消えていく。もしこれ以上強くされたりしたら、またすぐに絶頂させられてしまう──。
「……っ、ん……っ、んちゅ……っ、れろ……っ」
ミナハは一秒でも早く男を満足させようとするように、淫靡な水音を立てながら舌でそれを刺激する。男のものをいっぱいに頬張った彼女の口の端を、よだれが伝った。手かせで両手の自由を奪われている彼女にはそれを拭うこともできなくて、その透明な液体は糸を引きながら床に落ちた。
彼女の舌での刺激に反応して、男のものがビクリと跳ねる。男のものが反応する場所──ミナハはそれを覚えて、ちょうど男のものが段差になっているところを、舌で何度も刺激した。まるで男を喜ばせようとするかのような彼女の奉仕に、男はほくそ笑む。
「いいぞ。そのまま続けろ」
「へろ……っ、はむ……っ、んん……っ」
痴漢男たちを見下し、強気に睨みつけていた彼女とはまるで別人のように、ミナハはその痴漢男のものに奉仕する。やがて、男のものの先端からねばねばした液体がにじみ出てくる。その液体は穢れを知らない彼女の舌に染みこんで、男の体液の苦い味を教え込んだ。
「……っ、んん……っ! んちゅ……っ、へろ……っ、んんぁぅ……っ!」
もう少しで、この責め苦から抜け出すことができる──そんなミナハの希望とは裏腹に、ずっと弱点のおしりを責められ続けている彼女のからだは、また少しずつ限界に近づいてきてしまう。
(……っ、だめ……っ、もういやなのに……っ)
ミナハは男のものに奉仕しながら、眉を寄せて足をもじつかせる。吐息にも喘ぎ声が混じり始めていた。男のものを一生懸命満足させようとしていた彼女の舌の動きも、おざなりになってしまって──そんな彼女の変化は、男に見透かされてしまう。
「へへ……おい、モジモジしてどうした? まさか、またケツでイきそうになってるんじゃないだろうなぁ」
「……っ」
男の陰湿な言葉に、ミナハの肩が震える。もうおしりでイかされたくなんかなくて──しかもそれを男に見られるなんて耐えられなかった。しかし、ミナハが服従を受け入れたことを知っている男は、彼女に辱めを強制しようとする。
「ほら、マンコ見せてみろ。お前がケツアクメするところ見といてやるよ」
「……っ!」
ミナハは情けを求めるように男を見上げて首を振る。男はそんな彼女を脅すようにリモコンを握った。
「見せないのか? なら──」
「……っ、やめへぇ……っ!」
男のものを咥えたまま、ミナハはとっさにそんな声を上げる。そして──耳まで真っ赤にしながら、秘所を隠すようにぴったりと閉じていた両足をそっと広げた。
「へへ……いやらしいマンコだなあ。ぐちゃぐちゃに濡らしやがって」
男の視線がその場所に向くのを感じて、ミナハは恥ずかしげに目を伏せる。普段なら、まるで人形のそれのように穢れひとつない彼女の秘所だったが──今は男に徹底的に責められたせいで濡れそぼっていて、無垢とはほど遠い淫らな姿を晒していた。そして、その場所はおしりへの責めに反応するように、時折ぴくんとうごめく。
「……っ、んふぅ……っ! んんん……っ! んやぁぁぁ……っ!」
一糸まとわぬからだも、真っ赤に染まった顔も、秘所の反応も、男にすべて見られてしまっている──そう分かっていてもおしりからの刺激は、彼女を絶頂に追い込もうとしてくる。それどころか、その羞恥のせいで、頭がぼうっとして、何も考えられなくなって──ミナハのからだは、余計に熱を帯びてしまう。
(……っ、もう、こんなの、いやなのに……っ)
すごく恥ずかしくて情けない気持ちなのに……それなのに、ミナハにはおしりへの責めに、何度目か分からない絶頂を味わわされてしまう。
「らめぇ……っ、んんんんん……っ! ふあぁぁぁ……っ!」
ひざまづいて男のものを咥えたまま、ミナハはからだを引きつらせる。彼女が絶頂したことを示すように、秘所はひときわ大きくひくひくひくっと不規則に痙攣した。そして、恥じらいを我慢できなくなったかのように、その場所からとろりと液体がこぼれた。
「んはぅ……、んうぅ……っ」
耐えきれず、ミナハは男のものから口を離してしまう。息を荒げるミナハを嬲るように、男は言った。
「へへ、イったな。マンコもヒクつきながらヨダレ垂らして喜んでたなあ」
「……っ、も、もうゆるひてぇ……っ」
羞恥をあおる男の言葉に、ミナハの瞳からまた涙がこぼれる。消え入りそうな声でそう口にするミナハを、男は一蹴した。
「なら早く舐めて満足させろよ。じゃないと何回でもイかせるぞ」
「……っ」
早く満足させないと、また絶頂してしまうかもしれない──。ミナハはもう一度男のものを咥えなおして、また舌を這わせる。先走りの汁の粘つくような感触を覚えながら、男のものが反応する場所を舌で探し、その場所を擦った。
「んちゅ……っ、れろ……っ、ん……っ、んっ、んぅ……っ」
男のものを気持ちよくさせる──そのやり方を探るうちに、ミナハは男のものを覆うように口をすぼめる。男のものがそれでぴくっと反応すると、彼女はそれに吸い付くようにしながら、口全体でそれを刺激するように首を前後に動かした。まるで秘所の中に入っていたときのように男のものはビクビクと脈打って──それで男が快感を得ているのが伝わってくる。恥も忘れて奉仕に没頭する彼女の姿を見下ろしながら、男は笑い声を上げた。
「へへ……おいおい、まさか自分から首振りフェラするとはなあ。さすがマゾの変態だな」
男に言われて、ミナハははっとする。マゾの変態なんて、絶対いやだけど──それでも、このまま続けて男を満足させれば、おしりの責めから解放される……。男のものを舐めることに一生懸命になっている自分の姿を恥ずかしく思いながらも、もっと男を喜ばせようとするかのように、ミナハは男の方を見つめて奉仕した。
「そろそろ出すぞ。ちゃんと口で受け止めろよ? 一滴でもこぼしたらもう一回やらせるからな」
「……っ、んっ、んっ、んぐ……っ、れろっ、んちゅ……っ」
彼女の口の中で、男のものが硬さを増し、太くなる。そして──
「へろ……っ、んんん────っ!」
男のものがどくどくと震えながら、彼女の口の中に熱い液体を注ぎ込んだ。それは彼女の舌にまとわりつき、生くさい雄の味を覚えさせる。初めて味わう男の味に、反射的に吐き出してしまいそうになりながらも、ミナハは男の言葉を思い出してなんとかそれを耐え忍んだ。
「……っ、んん……っ!」
二回も秘所に注がれた、男の欲望にまみれた液体──それを、今度は口の中で出されて、嫌悪感にミナハの瞳が濡れる。男は彼女の口内に思う存分射精すると、満足げに笑いながら彼女の口から陰茎を抜いた。自分の唾液と男に出されたものが混じった液体を口にため込んだまま、次の命令を待つようにミナハは男の方を見上げた。
「口を開けて見せてみろ」
ミナハは男を見上げたまま、口を開いて男に出されたものを見せる。彼女の口の中は、征服された証のように男の白く濁った液体で汚されていた。
「へへ……そのまま飲み込め」
「……っ」
ミナハは一瞬肩を揺らしたが、すぐにその命令に従って、その液体を飲み込んだ。粘つくような感触を彼女の喉に与えながら、それはゆっくりと彼女のからだの中を侵していった。
「へへ、最高だったわ。痴漢に生意気な態度取ったらどうなるか分かったか?」
「……っ」
男に言われて、ミナハはうつむく。痴漢男に徹底的に辱められて、卑劣な男たちを許さない気丈な心も崩されてしまって──。ミナハがしゃくり上げると、男はそんな彼女をあざ笑う。
「最初から全部撮ってあるからよぉ。お前が痴漢でイってるところも、無様に許しを乞ってるところもなあ。これから俺の命令に逆らったらどうなるか、分かってるよなぁ」
妹の葉月の動画だけでなく、今度は自分の動画まで撮られて──もう卑劣な痴漢男たちから何をされても、逃げ出すことなんてできない……。そのことを自覚して、ミナハの心臓は嫌な音を立てた。