前の男子はポケットからスマホを取り出して、あたしのからだに向けはじめる。最初に犯されたときもずっと撮られてたのに、またこんな姿を撮られるなんて……。しかも、数日前に撮られたときはブラウスやスカートを一応身につけていたけど、今度はもうほとんど裸の状態だった。見られるだけならまだ耐えられたけど、撮られるのはすごくいやだ。
あたしが身をよじって少しでもカメラから逃げようとしても、男子に腕を固定されているせいで少しも歯が立たなかった。スマホのカメラと男子の視線が、あたしの顔からおっぱい、おなか、ショーツ、太ももに舐めるように移動して、あたしの姿を撮影していく。全身を写されて、あたしが恥ずかしい思いをしているのに、後ろの男子は追い打ちをかけるように言った。
「ワキもちゃんと撮っといてくれよ。後で見ながらシコるんだから」
「……っ」
わきとか太ももとか、男ってなんでそんなところで喜ぶんだろう……。あたしが気持ち悪がっていると、あたしのからだを映し終えた男子のスマホがわきに向いた。前の男子はあたしを恥ずかしがらせようとするように、じっくりと撮りはじめる。後ろの男子もあたしの腕を片手でまとめて持って、さらけ出されたあたしのそこに視線を注いできた。
「へへへ……エロいワキだよなあ。お前のチアの時のワキチラ写真で何回も抜いたんだよなあ」
男子は鼻息を荒くしながらそんなことを言った。チアの衣装は、わきやおへそや太ももが見えるような作りになっている。でも可愛いし、着ることができるのはほんの一握りの生徒だけだから、女子からは憧れられていた。あたしもチア部のみんなも、それに恥じないように一生懸命練習したり踊ったりしてるのに、それをえっちな目で見てくる男がいるなんて信じられなかった。
「チアの子たちをいやらしい目で見るなんて、ほんと最低……!」
あたしが男子を睨みながら言うと、男子はバカにするように笑う。
「男なんてみんなそうだぞ? 学校中の男子がお前のチアの写真でシコってるんだろうしな」
「……っ」
悪びれることもなく、男子はそう言った。一瞬だけ、もしほんとにそうだったら、って考えそうになって、あたしはその考えを頭から追い払う。チアをしているあたしを卑猥な目で見てるのなんて、きっとほんの一部で、男子がみんなそうなはずない……。あたしは自分にそう言い聞かせた。
下着姿のあたしをたっぷり撮影して、前の男子はそのままスマホを胸ポケットにしまう。でもポケットから飛び出したスマホのカメラは、あたしの方を向いたままだった。きっとまだ動画を撮ったままにしているんだろう。男子は舌なめずりをしながら、あたしのブラのストラップと肌の間に指を沿わせた。
「へへ……次はこっちを脱がせてやるよ」
「……っ」
やっぱり、あたしを裸にして辱めるつもりなんだ……。男子たちがあたしの制服を脱がし始めたときから、なんとなくそんな気はしていた。分かっていたことだったけど、すごく心細い気持ちになってしまう。裸にされちゃったら、男子たちから逃げることもできなくなっちゃうし……それに、ほんとに情けない姿を見られて撮られちゃう……。
あたしは弱気になりそうになる心を奮い立たせて、男子に強い視線を向ける。男子はそれが強がりだって分かっているみたいに、ニヤニヤした顔のままだった。
「あ……っ」
パチっと音を立てて、後ろの男子があたしのブラのホックを外した。ブラは肩紐だけでつり下がっている状態になってしまう。
「へへ、ほら、いいのか? お前のエロ乳が見えるぞ」
「……っ」
男子はあたしを挑発するようにそう言いながら、ブラのストラップを引っ張った。ブラがずれて、おっぱいの先っぽがほとんど見えそうになっていた。でも、「やめて」なんて言ったら、きっと男子の思うつぼになってしまう。あたしは毅然とした態度を崩さないように、男子たちに言った。
「……、あんたたち、ほんとに最低……」
男子たちを侮辱するあたしの言葉は、男子たちの耳に少しも届いていないみたいだった。男子はあたしをじっくり辱めるように、ブラの紐を少しずつ落としていく。両方の肩紐が肩から落とされると、隠すものがなくなったあたしのおっぱいが男子たちの前にあらわになってしまう。
「へへ……たまんねえなあ」
男子たちは鼻息を荒くしながら、ブラをあたしの腕から抜かせた。そして目の色を変えてそこに視線を注いでくる。おっぱいなんかでこんなに興奮するなんて、ほんと男子ってバカみたい……。
「いやらしい乳だなぁ。乳首もいい色してるじゃねえか。しゃぶりてえな」
後ろの男子があたしの耳もとで恥ずかしくなるようなことを言ってくる。でも隠すことはできなくて……あたしは顔をそらして、その気持ちを抑え込もうとする。
「生で見るとすごい迫力だなぁ。Eカップって噂だったけど、Fはありそうだな」
「へへ、マジだぞ。ブラはFって書いてあるな」
前の男子が床に落ちたブラを拾い上げて、タグを見ながら言った。あたしが気にしてるおっぱいの大きさを、面白がってうわさしてるなんて、ほんとに気持ち悪い。それに、きっと男子たちは、今知ったあたしのカップ数をクラスの男子に言いふらすだろうし……そんな下世話なうわさはすぐに広まってしまう。みんなにそれを知られるなんて、すごく嫌だった。
男子たちがあたしのからだについて卑しいことを言い合うのを、耳まで真っ赤にして聞いていると、前の男子はあたしの顔を覗き込んでくる。
「へへへ……恥ずかしいか? Fカップのデカいおっぱい視姦されて」
あたしの反応を見て、男子が得意げな顔をしているのが悔しくなる。ほんとはとてつもなく恥ずかしかったけど、あたしはせいいっぱい強がる言葉を男子に言った。
「……っ、あんたたちなんか見られても、恥ずかしくない……っ」
あたしがそう言うと、男子はニヤニヤ笑う。
「へへ、そんな格好なのによく強がれるなぁ。ほら、こっちも脱がしてやるぞ」
「……っ、あ……っ!」
前の男子と後ろの男子が同時にあたしのショーツの両端に手をかける。腰を引いて抵抗する間もなく、男子たちはその手を下に下ろした。あたしの秘所を隠していたものは、するりとあたしの足を伝って床に落ちて、男子たちの前にあたしのあそこがあらわになってしまう。
「へへへ……男の前で全裸になっちゃったなあ。どんな気分だ?」
「……っ、最悪……っ」
男子はあたしの憎まれ口も耳に入っていないみたいに、あたしの裸を顔からつま先までじっくり見てくる。男子の前で裸にされちゃうなんて、ほんとに信じられない。柚乃にだって、おっぱいの先っぽやあそこはめったに見られないのに……。
あたしは恥ずかしさで震えそうになるからだを抑えながら、少しでも隠そうと内またになる。前の男子はあたしのあそこの毛をからかうように指で弄んだ。
「やっぱり剃ってきてねえな。パイパンにして来いって言ったのになあ」
「……っ」
身勝手なことを言う男子を、あたしは睨む。男子はそんなあたしの姿を楽しむようにニヤニヤ笑っていた。
「へへ……」