「……っ、そんなこと、できるわけないでしょ……!」
男子の気持ち悪いものを手で触るだけでも最悪だったのに、今度は口でなんて……そんなこと信じられない。あたしが男子に言うと、男子は右手の拳をあたしのすぐ近くの壁に叩きつけた。
「きゃ……っ!」
暴力を振るわれると思って、あたしは小さく悲鳴を上げてしまう。でも、その手があたしのからだに当たることはなかった。そのかわり、男子はそこに腕をついたままあたしに言ってくる。
「口答えすんなよ。お前、自分の立場分かってんのか?」
「……っ」
男子は陰湿な口調で、あたしを追い詰めようとしてくる。あたしが目をそらしてうつむいていると、男子はあたしのおとがいをつまんで顔を上げさせた。男子の手で触られると、今度はあたしのからだにあんなふうにされるんじゃないかと思って、すこし怖くなる。
「まあ、俺は紗倉にやらせたっていいんだけどなあ。あいつはお前と違って手コキもフェラも結構上手いかもな」
「……っ、だめ……っ!」
柚乃のことを言われると、あたしの喉から反射的にそんな言葉を漏れる。柚乃の小さくてかわいい唇が、こんな男子の気持ち悪いものに触れるなんて、そんなの絶対だめだから……あたしが、男子の言うことを聞くしかない──。
「なら舐めるよなあ。舐めるって言えよ」
こんな最低な男子のものを口でするなんて、ほんとに嫌だけど──でも、柚乃を守るためだから……。
「……っ、舐めるから……」
あたしが言うと、男子はへへっと笑う。
「聞き分けがいいな。だが、口答えした罰も必要だよなあ。お前は俺の性奴隷なんだからなあ」
「……っ」
罰って……あたしが身構えていると、男子は制服のポケットをあさって、ピンク色の小さい機械みたいなものを取り出した。そして、それを持った手をあたしの下の体操着に入れてきて、そのまま秘所の中に押し込んでくる。
「……っ、や……っ! へ、変なもの入れないで……っ!」
あたしのその場所は男子に濡らされていたせいで、その小さいプラスチックのかたまりみたいなものは簡単にすっぽりと入り込んでしまう。得体の知れない機械みたいなものがからだの中に入っていて、落ち着かない感じがするけど……取り出したりしたら、男子はもっとひどいことをしてくるかもしれないから、あたしは我慢した。
「ほら、さっさとひざまづいてしゃぶれよ」
「……っ」
言われなくても分かってる──あたしは男子の言葉にいら立ちを覚えながら、体育倉庫のひんやりした床に膝をつく。男子のものが顔のすぐ近くに来て──それが嫌でも目に入ってしまう。浅黒くて、血管みたいなものが浮き出ていて……ほんとに気持ち悪い。それに、獣くさい臭いまでして、口をつけるのがますます嫌になってしまう。
でも、あたしがしないと、柚乃がすることになっちゃうから……。
「……っ」
あたしは舌を精一杯伸ばして、男子のものに触れさせる。触れた瞬間、苦くてしょっぱい味がして、すぐにでも離したくなってしまう。あたしはぎゅっと目をつぶって、味を感じないようにしながら、それに舌を沿わせ続けた。
「いつまで固まってるんだよ。舌動かして全体を舐めろ」
あたしが吐きそうなほどの嫌悪感と戦っているのに、男子はそう命令してくる。えづきそうになるのを抑えながら、あたしは男子の命令どおりに舌を動かす。根元から先端まで、舌でなぞって──あたしのそんな姿に興奮してるみたいに、男子のものがぴくっとうごめく。
「へろ……っ、ん……っ」
あたしの処女を奪って、精液を中に出したもの……それをこんなふうに舐めないといけないなんて、すごく悔しい……。でも、あたしはそれに耐えて、舌を伸ばしてそれに這わせた。男子のものの全体があたしのよだれで濡れると、また男子のニヤけた声が聞こえる。
「へへ……舌フェラはもういいから咥えろよ。歯立てるなよ」
「……っ」
こんなものを咥えるなんて最悪……。ほんとに嫌で仕方ないのに、こんな命令にもあたしは従うほかなくて、おそるおそる男子のものを口の中に入れた。あたしの口じゃ、すぐに男子の太いものでいっぱいになってしまって……口の中に、むせかえるよなオスの臭いが広がる。
「そのまま舌出して舐めろ。ちゃんとチンコを気持ちよくするようになあ」
「……っ」
あたしが男子の言うことを聞かないといけないのをいいことに、最低な命令ばっかりしてくる。それでも、あたしは口の中に入っている男子のものに舌をつけた。そして、そのままそれを撫でるように動かす。舌の全部に男子のものが触れて、嫌でもそのしょっぱくて生臭い味を感じてしまう。
「おい、顔上げてこっち見ろよ。フェラするときは男を見ないとダメだろ」
「……っ」
そんなこと知らない……。次から次へと、ほんと気持ち悪いことばっかり言ってきて……。あたしはいら立ちながら、うつむかせていた視線を上げて、男子を睨みつけた。男子はあたしをニヤニヤ笑いながら見下ろしていた。
「へへ、チンコ咥えながら凄まれてもなあ。ほら、お前も気持ちよくしてやるよ」
男子は手に持ったピンク色のプラスチックの機械のようなものを、あたしに見せてくる。その四角い機械には、いくつかボタンみたいなものがついていて……リモコンみたいに見えた。それが何なのかあたしが考える間もなく、男子はそのボタンを押す。すると──
「……っ、んん……っ!」
さっき秘所の中に入れられた機械が、羽音のような音を立てて振動しはじめる。からだの中に入り込んだ虫が、もぞもぞと動き回るような感触がして、あたしはぴくっと震えてしまう。こんな道具まで使って、女の子の大事なところを弄ぶなんて、ほんと最低……。
「……っ、く……っ、ん……っ」
でも……あたしのあそこは、そんな無機質な振動にさえも反応してしまう。さっき濡らしてしまった体操着やショーツが、せっかく乾いてきたところだったのに──そんなふうに刺激されると、また濡れてきちゃって……早く男子を満足させてこんなこと終わらせないと、いつまでも戻れなくなっちゃう……。
でも、こんなことしたことないから、どうすれば男子が気持ちよくなるかなんて分からなかった。男子を気持ちよくさせるなんて嫌だけど、早く終わらせるためだから……。あたしは男子のものの反応を探るように、いろんなところを舌で刺激した。
「へろ……っ、ん……っ、れろ……っ」
そして──男子のものの裏側をなぞると、それはあたしの口の中でびくっと跳ねた。ここが気持ちいいところなんだ……。あたしがそこを何度も舌でなぞると、男子のものがもっと硬くなるのを感じる。男子はニヤけながらあたしに言ってくる。
「へへ、なかなか上手いぞ。手コキと違ってフェラは才能あるんじゃないか?」
「……っ」
そんなこと言われても、全然うれしくないし……むしろ、恥ずかしかった。でも、これで男子が気持ちよくなるって分かったから……あたしは、男子のもののその場所を、舌の先で刺激しつづける。男子のものは、何度もヒクッと震えて……やがて、先端からねばついた液体みたいなものが出てくる。きっと、さっき手でしたときも出てた、透明な液体で──それが舌にからみついてくると、苦くてすっぱい味を感じてしまう。
「……っ、んく……っ、へろ……っ、んちゅ……っ」
頭がくらくらするような、すごく変な味……。でも、男子が気持ちよくなってる証拠だから──あたしは舌でそれをすくい取りながら、もっと出させようとするみたいに舐め続ける。
「へへ、夢中でしゃぶりつきやがって。俺のチンコはそんなに美味いか?」
男子の言葉にはっとして、あたしは視線を上げる。男子は相変わらずいやらしい笑みを浮かべていた。