「へへ、エロい声出しやがって。ちょっと乳首とクリ触ってるだけなのにもう感じてるのか?」
「……っ、ちがう、感じてなんか……っ、んん……っ!」
あたしが否定する言葉を言おうとすると、男子はつつくだけだったあたしの陰核をいきなり軽くつまんでくる。何の前触れもなくそんな責めをされると、あたしはからだの反応を抑えられない。声を上げながらびくっとからだを震わせるあたしを、男子はわざとらしく言葉で責め立ててくる。
「へえ。感じてない割にいやらしい液体がどんどん溢れてくるなぁ。このままじゃパンツもブルマもビチョビチョになるんじゃないか?」
「……っ」
男子の言うとおり、責められれば責められるほど、あたしの秘所からは液体が滲み出してきてしまう。そのせいで、ショーツのあそこに当たるところが濡れてしまって、すごく気持ち悪かった。こんなふうになっちゃってるのは、男子が敏感なところを無遠慮に触ってくるせいなのに……まるで人ごとみたいに言う男子に、いら立ちが募る。
これ以上濡らしちゃったら、体操着にまで染みちゃうかもしれない……。その格好で授業に戻らないといけないと思うと、それだけは嫌だった。あたしはあそこの反応を押し殺すように、からだを固くする。でも、男子はそんなあたしをあざ笑うように、あたしの弱点を責めてくる。
「ひゃん……っ!?」
湿った生ぬるい感触が、あたしに耳たぶをなぞった。それだけで、からだに込めていた力が抜けてしまって──あそこから、また新しい液体がにじみ出てくるのを感じる。
「おいおい、我慢するんじゃなかったのか? ちょっと耳弄っただけですぐマン汁出てきたぞ」
あたしだって、我慢したいのに……男子はあたしの耳元で囁きながら、舌で耳の溝をなぞってくる。そのせいで腰のあたりがぞわぞわして、あたしは立っているのもやっとの状態で──そんなあたしが、男子のものを手で気持ちよくできるはずがない。無意識のうちにあたしはまた手を止めてしまっていた。
「ちゃんと手コキしろよ。じゃないとこのままイかせるぞ」
男子に耳元でなじられて、あたしはどうしていいか分からなくなってしまう。胸の先端とあそこへの刺激に耐えようとしても、耳への責めでからだを溶かされるせいで、どうしようもなくて……あたしはうわずった声で、男子に懇願するような言葉を口にしてしまう。
「……っ、す、するから、もう耳やめてぇ……っ」
でも、男子は相変わらず含み笑いをしたまま、あたしの耳元で囁いた。
「やめるわけないだろ? お前もマゾの変態じゃないなら、こうやって責められても我慢できるよなあ」
あたしを挑発するように男子はそう言う。マゾの変態──その言葉だけは、絶対認めたくなくて……でも、もし我慢できなくなったりしたら、きっと男子はまたそう言ってなじってくる……。あたしはからだに走る感覚をなんとかやり込めようとしたけど、男子はいきなりフーッと耳に息を吹きかけてきた。
「はうぅ……っ!」
ぞくっという感触が背筋を走り抜けて、あたしの口から情けない声が出てしまう。男子はあたしをあざ笑いながら、また舌を耳に這わせてきた。
「……っ、あ……っ、ひぅ……っ! んぅ……っ!」
男子の舌が触手みたいに隅々まで這い回って、あたしの右耳は水音でいっぱいになってしまう。その間じゅう、男子の指はずっとあたしの敏感なところを責め続けてくる。胸の先端をこね回しながら、陰核をずっととんとん叩かれて──強い刺激じゃないせいか、責められるほどあそこが切なくなってきてしまう。あたしの秘所はその感覚に素直に反応するようにきゅうっと締まって、とろりと液体をこぼした。
「ふああ……っ、んんん……っ! だ、だめ……っ!」
秘所の敏感な突起に男子の指が触れるたび、快感がさざ波のように押し寄せてくる。その感覚はあたしのからだの中に溜まって、もうはち切れそうになっていた。
「へへ……イきそうか?」
耳元で男子の声が聞こえる。授業中に……しかも最低な男子に責められてるのに、イきたくなんかない……。でも、耳の中で溢れかえる水音に、あたしは頭もからだも溶かされて──男子の舌があたしの耳の穴にぬるりと入り込もうとした瞬間、あたしは限界に達してしまう。
「ひああ……っ! ひううぅぅぅぅ──っ!」
電流を浴びたように肩を震わせながら、あたしはぎゅっとからだを縮こまらせる。あたしが絶頂している最中も、男子はあたしの陰核をつつくのをやめなくて……そのせいで、何度も腰をびくつかせてしまう。そのたびに、あたしの秘所は何かを飲み込もうとするみたいにヒクヒクとうごめいて、液体を垂らした。
「へへへ……イったなあ。やっぱりマゾの変態なんじゃねえか」
「……っ、あ……っ、ん……っ」
男子はあたしの右耳に顔を寄せたまま、そう囁いてくる。絶頂したばかりのあたしは、耳元で囁かれるだけでもぞわぞわして、足が震えちゃって……言い返すことなんかできそうになかった。あたしがうつむいたまま息を整えていると、男子はあたしの服に忍び込ませていた手を離す。
「見ろよ、ブルマにいやらしい汁が染み出して、漏らしたみたいになってるぞ」
「……っ!」
男子に言われて、どきっとする。ショーツはあたしの秘所から漏れ出した液体でぐっしょりで……体操着どころか、太ももにまでその液体は垂れてしまっていた。我慢しようと思ってたのに、男子にねちっこく責められたせいで体操着に染みができちゃって──こんな恥ずかしい格好で、クラスの子たちの前に戻れるはずなかった。
「へへ、そんなに気持ちよかったか? でもお前だけ気持ちよくなってもダメだよなあ」
男子は、あたしがいつの間にか手を離してしまっていたそれを、あたしの足に擦りつけてくる。先っぽから出ていた透明な液体が、あたしの太ももについて──すごく気持ち悪くて、今すぐ洗い流したくなってしまう。あたしがそんな気持ちを我慢していると、男子は言った。
「お前のヘタクソな手コキじゃ、いつイけるか分からねえからなぁ。口でしろよ」
「……っ!」
耳を疑うような言葉に顔を上げると、男子はニマニマ笑いながらあたしを見下ろしていた。