「へへ……」
男子はニマニマ笑いながらあたしを見下ろしてくる。あたしは手間取りながら男子の制服のベルトを外して、ズボンのファスナーを下げた。そして──それを、あらわにさせる。
「……っ」
男子のものは、さっきまでのことで興奮していたかのように大きくなって立っていた。今までほとんど見たことがなかったそれは、すごく気持ち悪い色と形をしていて……あたしはなるべく視界に入れないように、少し目をそらす。こんなものを手で触らないといけないなんて、ほんとに最悪だった。
「おい、さっさと握れよ」
あたしがそれに触るのをためらっていると、男子はそう命令してくる。ほんとに気持ち悪いけど……でも、これが終わったら、今日はおしまいだから……。そう思って、あたしは覚悟を決めて男子のものに触れた。
「……っ!」
男子のものは、あたしの指が触れた瞬間にピクッと小さくうごめいた。それは生き物みたいに少し熱くて、湿っていて──あたしは手を引っ込めたくなったけど、我慢してそれに指を触れさせ続けた。でも、これ以上どうしたらいいか分からなくて、あたしは固まってしまう。
「へへ……手コキもやったことないのか?」
「あるわけないでしょ……」
あたしがそう言うと、男子は笑みを深くしながら言ってくる。
「ああ、そうか。こんなエロいカラダしてるくせに、お前ついこの前まで処女だったもんなあ」
「……っ!」
男子の言葉に、怒りがあふれかえりそうになる。先週あたしの処女を奪ったのは、今目の前にいる男子なのに……あたしにそれを思い出させるようなことを言ってくるなんて、ほんとに最低だった。
あたしが睨みつけると、男子は優越感に浸るような表情で言ってくる。
「へへ……なら、性奴隷らしく奉仕できるように教えてやらないとなあ。ほら、そのまましごけよ。マンコでヤってる時みたいになあ」
「……っ」
男子はあけすけな言葉であたしに指示する。あたしは性奴隷なんかじゃない──そう言いたかったけど、言ってもきっと男子はあたしを辱める言葉を言ってくるだけ……。あたしは男子に噛みつきたい気持ちを抑えつけながら、男子の言うとおりにする。しごくって言われても、よく分からなかったけど……男子のものを軽くつまんで、棒みたいになっているところを上下に動かした。
「おい、そんなんじゃ全然気持ちよくならないぞ。ちゃんとチンコの反応を見ながら全体をシコシコするんだよ。そんなことも分からねえのかよ」
そんなこと、分かるはずない……。あたしは少しでも男子のものから手を離していたいのを飲み込んで、男子のものを手で包むように持った。そして、筋張ったそれを指の腹で刺激するようにしながら、手を動かす。
「……っ」
あたしの指が段差みたいになっているところを通ると、男子のものがビクッと跳ねて硬くなる。それは、ほんとに気持ち悪い生き物みたいで、あたしは少し及び腰になってしまう。でも、男子を満足させないと、終われないから……あたしは、男子のものの上で手を往復させ続けた。
「もっと力入れろよ」
男子に言われて、あたしは男子のものを握る手に力を込める。そうすると、男子のものの熱さや凹凸をより鮮明に感じてしまって、もっと嫌になる。そのまましごくように動かすと、男子のものはそれで喜ぶみたいに、さっきよりも大きく跳ねた。そして──
「……っ、や……っ」
男子のものの先端から、透明な液体がにじみ出てくる。少しだけ男臭い匂いも感じて、息を止めたくなる。それはネバネバした感触で、指にまとわりついてきて……気持ち悪さに背筋がひやっとした。
「へへ……そのまま続けろよ?」
男子は満足げにニヤけながら、そう言ってくる。そして、あたしの体操着の中に入れていた手を、ブラの下に潜りこませてきて……直接、あたしのおっぱいを触りはじめた。
「……っ」
こね回すような手つきで、男子はあたしの胸を弄んでくる。男子の無骨の手がときどき胸の先っぽをかすめると、鳥肌が立つような感触がして……あたしは反応してしまわないように、からだをかたくする。あたしのおっぱいを触って興奮しているように、男子のものはあたしの手の中でピクピクとうごめいた。
おっぱいばっかり、男子ってほんとバカみたい……。
あたしが呆れているのに、男子は薄気味悪い笑みを浮かべながらあたしの胸を揉みこみつづける。
「あーマジ最高だわ。学校中の男子がこうやってお前の乳揉みしだきたいと思ってるんだろうなあ」
男子はまたおっぱいのことであたしをからかってくる。学校中の男子がそんなこと考えてるなんてありえない……そう分かっていても、今みたいな格好で学校の廊下を歩いているとき、他学年の男子の視線を感じることもあって──だから、男子の言葉はまるっきりの嘘とも言い切れない。そのせいで、あたしはまた顔を赤くしてしまう。
恥ずかしさと男子へのいら立ちがない交ぜの気持ちになりながら、あたしが男子のものを手で刺激しつづけていると、男子はあたしに言ってくる。
「へへ、そろそろこっちもいじってやるか」
そして、ブルマみたいな体操着のウエストのところから、いきなりもう片方の手を忍び込ませてきた。
「……っ、いや……っ!」
あたしはその手から逃げるように腰を動かしたけど、コンクリートの冷たい壁に阻まれてしまう。男子はあたしの秘所の上を直接なぞって、またあたしを辱める種を見つけたようにニンマリと笑った。
「触ってもないのにもう濡れてるなあ。蒸れたカラダの匂い嗅がれて興奮してたのか? それとも、言葉責めがそんなに好きか?」
「……っ、ち、ちがうっ、そんなの好きなわけないでしょ……っ」
男子の言いがかりに、あたしはつい声を荒げて否定する。どっちもすごく恥ずかしくて、好きなはずなんかなかった。でも、男子はさらにあたしをなじる。
「へえ。ならなんでマンコ濡らしてるんだ?」
「……っ」
そう言われて、あたしは言葉につまってしまう。こんなのただの生理現象だって思いたかったけど──でも、前に男子にすごく恥ずかしいことをされたときも、今みたいにあそこが濡れちゃってて……あたしも、自分のからだのことが分からなくなってしまう。あたしが何も言い返せずにいると、男子は言いつのる。
「へへ……まだ自分のことマゾだって認められないらしいなあ。ほら、ここいじられるの好きだろ?」
「……っ、あ……っ!」
男子はあたしの秘裂に少しだけ指を沈ませたまま、上の突起を指の腹で触れてくる。そこは敏感なところだから、そんなふうに軽く触られるだけでも声が出てしまう。あたしは思わず左手で男子の腕を止めようとして──けれど、男子の言葉に縛られたあたしには、そんなことはできなかった。
「おい、手コキが止まってるぞ。さっさと終わらせてほしいんじゃなかったのか?」
「……っ」
男子にからだをいじられたせいで、あたしは気づくと右手の動きを止めてしまっていた。早く男子を満足させないといけないのに……。あたしは手を動かして、また男子のものを刺激しはじめる。そんなあたしを邪魔するように、男子はあたしのからだへの責めを続けた。
「……っ、ん……っ、んん……っ! ふあ……っ」
男子の左手が、あたしのおっぱいを弄びながら、時おりきゅっと先端をつまんだり、軽くくすぐったりしてくる。右手はあたしの秘所の突起を、とんとんと指先でつついてきて……二つの敏感なところから、からだを溶かすような感覚が広がってくる。気を抜くと、また男子のものを刺激するのを忘れてしまいそうになって──あたしは、その感覚を振り払うように首を振って、右手を動かし続けた。

