右の男がミナハの秘所を指で押し広げたまま、指で入り口の近くのひだにそっと触れた。彼女の秘裂はにじみ出た液体で濡れていて、男の指先には潤滑油のようにその液体がまとわりつく。小さな花びらのような陰唇を男の指がなぞると、ミナハのからだはぴくっと反応する。
「……っ、く……っ、ん……っ」
絶対に知らない男に触らせてはいけないところを、もっとも軽蔑している痴漢に触られて……ミナハは悔しくてたまらなくなる。反応しないようにと思っていても、男の指がデリケートな場所に触れているせいで呼吸を乱してしまう。反抗的な視線を向けながらも反応を抑えられない彼女の姿に、男は陰湿な笑みを浮かべながら、少しずつ指を彼女の秘所の中に忍び込ませた。
「……っ、ん……っ、ぅ……っ」
痴漢の節くれだった指が、少しずつからだの中に入ってくる……。その気持ち悪い感触に、ミナハはからだを固くする。彼女がその場所を触られ慣れていないのは、男の目にも明らかだった。初々しい彼女の反応を愉しみつつ、男は彼女の秘所の内側に指を這わせる。
「へへ、やっぱり中も濡れてるなあ。ほら、見ろよ」
男はミナハの秘所に差し込んでいた中指を抜いて、彼女の顔の前で見せる。男の指には彼女の秘所からあふれ出た透明な液体がべっとりとついていた。
「……っ」
こんなの、ただの生理現象だから──そう思っている彼女でも、自分の秘所からこぼれた液体を見せつけられると、恥ずかしさを感じてしまう。ミナハが顔を赤くしながら背けると、男は彼女の目の前でこれ見よがしにその液体の匂いを嗅いだ。
「ん〜、メス臭くてたまんねえ。嗅いでみろよ」
そう言って、男は顔を背けたままの彼女の鼻の下に指を近づける。
「いや……っ!」
ミナハは首を振ったが、大した抵抗にはならなかった。男は彼女自身に無理やりその液体を嗅がせるように、彼女の鼻の下に塗りつける。そんなことをされると、ミナハは嫌でも自分の愛液の匂いを嗅いでしまう。もちろん、ミナハは清潔にしているつもりだったが──夏の時期に、締め付けの強いホットパンツ姿で長時間バスの中に座っていて、しかも男たちに気持ち悪いことをされていたせいで、その場所は蒸れてしまっていた。彼女自身も、少し酸っぱくて生ぐさい女性器特有の匂いを感じてしまって、男にその匂いを嗅がれたのだと思うとさらに恥ずかしくなってしまう。
「いやらしい匂いだよなあ。バスの中でこんな匂い撒き散らしてたらマンコ丸出しなのバレるぞ?」
男たちはそんな言葉で彼女を辱め、猥雑な笑い声を立てる。
「……っ、こんな格好させてるのはあんたたちでしょ……っ!」
ミナハは男たちへの怒りをあらわにする。しかし、そう言って男に反抗的な視線を向ける彼女の顔は、羞恥に染まっていて──ただ、男たちの嗜虐心を刺激するだけだった。
「恥ずかしい格好させられて可愛そうだねえ。せめてエッチなおつゆはもう出さないようにしないとねえ」
男はミナハを挑発するようにそう言う。男には、胸やワキやへそをいじられただけで濡らしてしまっていた彼女が我慢できるはずがないと分かっているかのようだった。感じてなんかなくても、濡れてしまうことはある──いくらそう思っている彼女でも、痴漢男たちにからかわれると悔しい気持ちになる。
「ほら、ミナハちゃんが感じるところ、たっぷり責めてあげるからねえ」
左の男はそう言って、また彼女のからだを触り始めた。彼女の形のいい乳房を手で覆い、おもちゃにするように揉みしだく。そして、さっき男たちの舌で散々弄ばれた先端をつまみ上げた。
「ん……っ!」
何度いじられても、その場所への刺激にミナハのからだはぴくっと震える。男がその場所をこね回すようにいじくると、まるで性感を覚えてしまっているかのように、男の前にさらけ出された彼女の秘所も引きつった。男はその反応を見逃さず、彼女に陰湿な言葉をかける。
「乳首いじられておまんこヒクついちゃってるねえ。やっぱり感じてるのかな?」
「……っ、感じてなんかないって言ってるでしょ……っ、ん……っ、く……っ」
そう言って否定しながらも、彼女ののどからは湿っぽい吐息がこぼれてしまう。胸への責めに彼女が耐えようとしていると、右の男はまた彼女の秘所に手を伸ばして──今度はしみひとつない秘裂の上の方にある小さな突起に触れた。
「……っ!」
男が軽く触っただけで、ミナハのからだがびくっと震える。そして彼女は敵を警戒する子猫のように男を睨みつけた。
「クリ触られるのはそんなに嫌か?」
男はミナハをニンマリと笑って見下ろしながら、彼女の小さな蕾を守っている皮をそっと剥きあげた。ピンク色の中身があらわになると、男は彼女の愛液をすくい取り、塗りつけ始める。
「……っ、く……っ、ん……っ」
普段は凛としているミナハでも、何度かひとりでしてしまったことはあって──そのときに、その場所をいじってしまったこともあった。そこは秘所の周囲でも特に敏感な場所で、もし乱暴にされたらと思うと、痴漢に物怖じしないミナハでも少し怖くなる。そんな内心の不安をさとられないように、ミナハは小さく息を漏らしてしまいながらも男に強気な視線を向け続けた。
「へへへ、なかなか敏感じゃないか。これはいじめがいがありそうだな」
そんなミナハの心の内を知ってか知らずか、男はそう言って嗜虐的な笑みを浮かべた。