男子は窓際の椅子に座り、ズボンのベルトを外して──あ、あれ、を出した。わたしは目を背ける。
「い、いや……っ」
「初々しくていいですねえ。変態なのにチンコは見慣れてないんですか?」
男の人のものを見るのは初めてじゃないけど、そんなの見慣れるはずもない。わたしが別の場所に視線をやっていると、男子は言った。
「早くしてくださいよ。さもないと──」
「あっ、だめ……っ!」
男子がわたしのスカートを外に放り投げようとする。捨てられてしまうんじゃないかと思い、わたしは心臓がどきりと跳ねるのを感じる。男子はスカートを持ったまま、窓の外にぶら下げていた。
もしスカートを落とされたら、ここから裸で出ていくしかなくなってしまう。わたしに選択肢なんかない。わたしは震えながら男子のものの前にかがんで、それを握った。
「……っ」
わたしの裸を見て興奮しているのか、男子のものは固く大きくなっていた。むかし、男の人に犯されたときの嫌な記憶がよみがえりそうになる。わたしはこんなものをあそこに入れられて、何度も突かれて……。
わたしは頭を振ってその想像を振り払った。はやく男子を気持ちよくしないと……。でも、どうしたらいいのか全然分からない。
「ど、どうすればいいの……?」
わたしが男子に尋ねると、男子はバカにするみたいに言った。
「そんなことも知らないんですか? しごくんですよ、まんこにズボズボするときみたいに」
男子のあけすけな言葉に恥ずかしくなる。わたしは男子のものを右手で包み、言われたとおり撫でるように前後に動かした。
「……っ、や、やだ……」
手のひらに熱い感触が伝わってくる。それは、わたしが指を動かすたびにびくっと震え、生き物みたいに固くなったり柔らかくなったりした。それに、魚が腐ったような変な匂いもする。すごく気持ち悪い……。
「へへ、いいですね、その嫌がってる顔。手コキは下手くそだけど、興奮しますよ」
男子はわたしを見下ろしながら言ってくる。こんなことをさせられて悔しいのに、何も言い返せない。わたしはなるべく男子のものを見ないようにしながら、手で擦り続けた。
「まだ……?」
何回も男子のものに奉仕しているうちに、腕が疲れてくる。だんだん刺激に慣れてきたのか、男子のものはさっきみたいに動かなくなっていた。わたしが言うと、男子は露骨なため息をつく。
「はあ……手コキ下手すぎ。こんなんじゃいつまで経ってもイけないですよ」
「……し、仕方ないでしょ、したことないんだもん……」
わたしが言い訳をすると、男子は言った。
「もう手コキはいいですから、口でしてくださいよ」
「く、口で……!?」
口でするってことは、これを舐めるってこと……? 触るだけでも嫌なのに、そんなことできるはずない。わたしがいやいやをするように首を横にふると、男子はニヤけながら言ってくる。
「まだ自分の立場が分かってないんですか?」
「……っ」
わたしは唇を噛む。男子のものを舐めるなんて、絶対に嫌だ。でも、もしブラウスとスカートを捨てられてしまったら……。
わたしは震えながら、男子のものに顔を近づける。嫌でも気持ち悪い男子のものが視界に入ってしまう。わたしは目をぎゅっとつぶりながら、舌を出して、男子のものの先っぽを少しだけ舐めた。
生臭い味が舌に触れて、すぐにでも口をゆすぎたくなる。でも、これだけで男子が許してくれるはずもない。わたしは猫のように、気持ち悪いものを何度も舌で舐めた。
「ちゃんと咥えろよ」
男子に乱暴な口調でそう言われ、わたしはびくりと肩を震わせる。こんなの口の中に入れたくない……。でも……。
わたしは男子の命令に従い、口を開けてそれをくわえる。男子の太くなったものが、口いっぱいに入ってくる。それからどうしたらいいのか分からなくて、男子の顔を見た。男子はわたしを服従させる優越感を味わうような表情を浮かべながら、わたしに言った。
「そのまま舐めろ。丁寧に万遍なくな」
「……っ」