「ねえ、アレ使っちゃおうよ」
女子の一人がそう言って、カバンに何かを取りに行った。どうせろくでもないものだろうと思っていたが、その予感は的中した。帰ってきた女子の手に握られていたのはピンク色のシリコンだった。女子はあたしを怖がらせるように、それを見せつけてくる。男性器を模したようなかたまりが一つと、他に二つの突起がついている。どんなふうにして使うのかわからないが、あたしを辱めるためのものに違いない。
「それマジで使うの? やばいって!」
女子の一人が笑いながらそう言う。もちろん本気で止めようとしているわけじゃない。これからあたしをいじめるのが楽しみで仕方がないような表情だった。
「一年生の子には使うつもりなかったけど、処女じゃないなら別にいいよねー」
あたしに向かってそう言う。あたしは彼女を睨んだまま、奥歯を噛み締めた。二人の女子がニヤニヤしながら近づいてきて、あたしの両足をつかもうとする。あたしは身体を縮めて彼女たちから逃れようとしたが、転がされたまま動けないせいで無駄だった。ふたり分の力にかなうはずもなく、あたしは両足を大きく広げられる。そのまま、秘所もお尻の穴も隠せない恥ずかしい格好を取らされた。
「凪沙ちゃんのM字開脚でーす! ぬれぬれのおまんこもお尻の穴も見えちゃってまーす。ひくひくしてますね」
「いやぁ……っ」
自分の足の間から、スマホのレンズが見つめ返してくる。あたしはぎゅっと目をつぶって顔を背けた。その間に女子たちは、あたしの足を折り曲げた状態でガムテープで固定する。あたしは足を広げた格好のまま、閉じられなくされてしまった。
「いい格好だねー。これも男子に送っちゃおっと」
「……っ」
残酷なシャッター音が響き、あたしの恥ずかしい姿が女子たちのスマホに保存されていく。濡らされた秘所も、リップクリームのせいでピンと立った乳首も、絶頂させられた後の顔も──。縛られて動けないあたしには、顔を背けながら、それに耐えることしかできない。
「返信きたよ。『ヤりたい』だって。あ、そうだ」
一人の女子が何かを思いついたような表情をする。そしてスマホを操作してから、気味の悪い笑みを浮かべた。
「こっちは後でのお楽しみ。今からはコレ」
そう言って、女子がさっきの器具を持ったまま、あたしの秘所を撫でた。
「これどうやって使うか知ってる?」
女子はあたしに器具を見せながら尋ねる。器具には三つ突起がついていて、一番大きな突起は男性器より少し太くかなりの長さがあって、こぶのようなものがついている。残りのうち一つは細長くビーズを繋げたような形で、もう一つは一番小さく、てっぺんがくぼんでいた。
あたしが何も答えないでいると、大きな突起とビーズを順番に指して、女子は言った。
「これはおまんこに入れて、こっちはおしりに入れるんだよ」
その言葉を聞いて、あたしは表情をこわばらせてしまう。男子に犯された時は、性器を入れられるだけでもつらかったのに、あんなもの入るはずがない。それに……昨日小学生たちにおしりをいじられ、稚拙な責めに絶頂してしまった記憶がよみがえる。そんな場所を悪意をもっていじられるのは──怖い。
あたしの怯えが分かったのか、女子は笑みを深くする。
「そんなに怖がらなくても大丈夫だよー。たっぷりいじめてあげるから」
あたしは恐怖を振り払うように、股の間に膝をつく女子に強い視線を向ける。女子はビーズの方にローションを塗ってから、あたしの秘所にその器具をあてがった。
「……っ」
「最初はゆっくり入れてあげるね。壊れちゃったら可哀想だし」
彼女はあたしの秘裂を広げ、器具の先端を少し入れる。さっきの責めでたっぷり濡らされた秘所は、ひくつきながらそれを受け入れる。同時におしりの方にもビーズの先っぽが入り、ぞわぞわとした感触が背中を走る。
「ん……っ」
別の女子が持つスマホのカメラが、あたしの秘所に近づき、表情とともにじっくりと撮影してくる。
「凪沙ちゃんのおまんこが、ひくひくしながら飲み込んでいってますねー。見てください、どんどんえっちなおつゆが溢れてきますよー」
「そ、そんなこと言わないでぇ……」
器具を持つ女子が、カメラに向かってそう言った。あたしは恥ずかしさのあまり懇願してしまう。あたしのそんな様子は、女子たちを喜ばせることにしかならない。女子たちはあたしの言葉に高笑いする。
器具はあたしの秘所は無理やり押し広げながら、半分ほど入っていった。秘所には今まで入れられたことのないほど太いものを入れられ、同時におしりにも入れられて、からだの内側を埋められるような圧迫感を感じる。
「あっ……んんっ……!」
あと三分の一くらいのところで、器具がもうほとんど入らなくなっていた。しかし、女子は力を緩めずに押し込んでくる。あたしはもう限界だった。肩で息をしながら女子に言う。
「……っ、も、もう入らないから、やめて……」
「ふーん。じゃあちょっと手伝ってあげよっか?」
女子は呆れたような声音でそう言った。そして器具を持っていない方の手で、あたしの陰核を潰すようにつまんだ。いきなりの刺激に、あたしは声を上げて腰を大きく震わせる。
「きゃぅっ!」
あたしの秘所はひときわ大きく痙攣し、ぎゅっと器具を締め付けた。それからまた愛液を分泌する。そのタイミングで、女子が器具を奥に入れ込んだ。
「いやあぁぁぁぁっ!」
太くて硬いものが、一気に奥まで入ってきて、あたしは喉を反り返らせながら叫んだ。同時におしりにもビーズが入ってくる。からだがばらばらになってしまいそうな感じがして、息ができなくなる。視界が真っ白になり、目から涙がこぼれた。
「ほら、ちゃんと入るじゃん」
「あ、ぅ……、ぬ、ぬいてぇ……っ」
「えー。しょうがないなあ」
女子はあたしの言葉を聞いて、器具を半分くらい引き抜いた。体の内側からものが抜かれ、おしりの中を擦られる感覚に悶えながら、あたしはほっと息をつく。しかし──
「あぐぅぅぅっ!」
女子はもう一度器具を、勢いよく差し込んでくる。あたしは声にならないうめき声を上げて、からだを押しつぶすようなその責めを必死に堪える。
「はぁ……っ……はぁ……っ」
女子は突起があたしの秘所とおしりにすべて入りきったところで、ようやく手を離した。そしてカメラに向かっていった。
「凪沙ちゃんのおまんことおしりに全部入っちゃいましたー。おまんこもおしりもガバガバになっちゃうかもしれないですねー」
カメラがあたしのおしりから、秘所を通って、あたしの顔を映してくる。あたしが涙を浮かべて苦しんでいるのをいい気味だとでも思っているのか、彼女はにやけながらあたしを見下ろしていた。あたしは残った反抗心をかき集めて、彼女たちを睨んだ。
「まだそんな顔してるんだ。いじめ甲斐あるなあ。まあ、終わりじゃないんだけどね。これなーんだ」
器具を持っていた女子が、あたしにいくつかのボタンが付いた円筒を見せてくる。あたしの秘所とおしりに入っているものと同じピンク色をしていて、付属品だということがひと目で分かる。嫌な予感がした。