「……っ、ん……っ、んちゅ……っ、れろ……っ」
あたしはくぐもった声を漏らしながら、男子のものを舐める。なるべく音を立てないようにしようとしても、舌を動かすとぴちゃっとよだれが絡まる下品な音が響いた。それに──ずっとあそこの中で機械が震えているせいで、ときどき秘所から出た熱い液体が、あたしの太ももを伝っていた。
あたしが一生懸命口でしているのに、男子のものはたまにピクッと反応するだけで、なかなか満足させられない。早く終わらせないといけないのに……。
「ずっと単調な刺激だと飽きてきたなあ。もっと興奮するような舐め方しろよ」
男子はしびれを切らしたようにそう言う。もっと興奮するような舐め方……。そんなこと言われても、こんなことしたことがないあたしには分からなくて……次の言葉を待つようにに、あたしは男子の方を見つめた。
「へへ……バキュームフェラでもしてもらうか。ほら、吸い付きながら口の内側でチンコ刺激してみろ」
「……っ」
あたしが想像もできないようなことを、男子は要求してくる。そんなこと、やりたくないけど──でも、このままじゃ、ずっと終われないから……。あたしは口をすぼめて男子のものに吸い付く。そして、頬の裏をそれにくっつけて、擦るように刺激した。
「へへ、なかなかいいぞ。あの美沢がこんな顔してチンコしゃぶってるなんてなあ。クラスの男子にも見せてやりてえな」
「……っ」
あたしが男子を見上げながらそうすると、男子のものはピクピクッと何度か震えた。自分がどんな顔をしてしまってるのか分からないけど、男子が喜んでるってことは、もしかしたらすごくみっともなくなってるかもしれない……。あんまり見られたくなくて、あたしは視線を落とした。
「ほら、もっと音立てて吸い込めよ」
吸い込むって……これを……?
よく分からなかったけど、あたしは男子のものへの吸い付きを強くした。そして、何かをすする時みたいに、そのまま息を吸い込む。
「……っ!」
あたしの口と男子のものの隙間から、じゅるるる……と下品な水音が鳴る。あたしは恥ずかしくなって、すぐにそれをやめた。でも、男子はニマニマ笑いながらあたしに言ってくる。
「どうした? 早くしろよ」
「……っ」
そう言われると、あたしはそれを続けざるをえなくなる。あたしはさっきみたいに男子のものに吸い付いた。耳を塞ぎたくなるような汚い音が唇のすぐ近くから響いて、あたしは顔を真っ赤にしてしまう。
「へへ、いいぞ。そのまま続けろ」
男子のものがどくどくと脈打つのを感じる。ほんとに興奮しているみたいに、何度も何度もあたしの口の中で跳ねていた。こんなのがいいなんて、ほんと意味わかんない……。でも、このまま続けたら、きっともうすぐ終わらせられる──。あたしはそう思って、ひどい音を立てながら男子のものに奉仕する。
「じゅるるる……っ、ん……っ、じゅるるるる……っ」
こんな音を立てながら男子のものに吸い付いてるなんて、ほんとに恥ずかしい……。もしこんな姿をクラスメイトに見られたりしたら、もう二度と顔を合わせたくないほどだった。あたしがそんな気持ちになっているのに、男子は勝ち誇るような笑みを浮かべて見下ろしてくる。
「ちゃんと舌も動かせ。先っぽを擦るんだよ」
「……っ、んちゅ……っ、じゅるる……っ」
あたしは男子のものの先っぽに舌をつけて動かした。そうすると、男子のものは震えながら、またあのネバネバした液体をあたしの舌に垂らしてくる。
先っぽも、男子が気持ちよくなるところなんだ……。
男子のものからにじみ出てくるその液体のちょっと苦い味を感じながら、あたしはくすぐするように舌で先っぽを刺激しつづける。それが快感なのか、男子のものは石みたいに硬くなっていた。
「あー、たまんねえ。精液上がってきたわ。そのまま首振って口でチンコしごけ」
男子にそう命令されて、あたしは反射的に、言われたとおりにしてしまう。早く終わらせるためだから──言い訳のように自分にそう言い聞かせて、男子のものを頬の裏側にくっつけたまま、首を前後に振った。
「んっ、んっ、んぐ……っ、んちゅ……っ、じゅる……っ」
男子のものを口に入れるたび、あたしの口はそれでいっぱいいっぱいになって、小さくうめき声を漏らしてしまう。そんなことをしていると、男子があたしのあそこにそれを出し入れしていたときのことを思い出してしまう。あたしの口を、男子はあたしのあそこみたいに使ってるんだ──。
「おら、出すぞ、全部口で受け止めろよ。一滴でもこぼしたら最初からだからな」
「……っ!」
その言葉で、男子があたしの口の中に精液を出そうとしているのが分かった。この前あそこに注がれて、すごく悔しかったあの液体……それを、今度は口の中に出されちゃう……。嫌だったけど、こぼしたら最初からやり直し、という男子の言葉のせいで、あたしには口を離すこともできなくて──あたしはそれを促すように、口での奉仕をつづけてしまう。
男子はあたしを逃がさないようにするみたいに、あたしの頭の後ろを押さえながら、それを口に突き入れてくる。そして──男子のものはひときわ大きく跳ねたかと思うと、熱い液体を噴き出させた。
「んっ、んっ、んぐ……っ! んんんんんん────っ!」
ビクッビクッと蛇みたいに震えながら、男子のものは何度も精液を吐き出した。男子の精液は、あたしの舌や口の中に熱い感触を刻み込んでくる。こぼしちゃだめ──そう思って、あたしはそれを必死に口で受け止めようとした。
男子に頭を押さえつけられたまま、口に出されて……しかも、それを全部受け入れなきゃいけないなんて、すごく支配されてるような感じがしてしまう。そんなのすごく嫌なはずなのに、あたしの秘所はきゅんっと反応した。あそこを機械に刺激されていたせいで、ずっとおなかの下あたりが熱くなってて──イっちゃう時みたいに、その熱のかたまりが全身に広がってきちゃいそうになる。男子に気づかれないように、あたしはそれを抑え込みながら、小さくからだを震わせた。
「……っ、んん……っ! んぷ……っ」
男子は精液を出し終えると、あたしの口からそれを抜いた。生臭くてどろどろした液体が、口いっぱいに溜まっていて──あたしは、吐き出しそうになるのを我慢する。こんなの、早くどこかに出しちゃいたいのに……。あたしはどうしていいか分からなくて、頬をふくらませたまま男子を見上げた。
「口開けて見せてみろ」
「……っ」
あたしは言われたとおり口を開けて、男子に出されたものを見せる。きっと、あたしの口の中は、男子の精液でべったり汚れていて──男子は、そんなあたしを征服感に満ちた顔で見下ろしてきていた。
「へへ……舌動かしてよく味わえよ。ザーメンの味をなあ」
「……っ」
それから意識をそらして感じないようにしていたのに、男子はそんなことを言ってくる。あたしは、男子に出された液体になるべくつけないようにしていた舌を、中で動かした。男子のそれの味が、嫌でも伝わってくる。しょっぱくて苦くて、腐った食べ物みたいな味で……こんなのを味わわないといけないのは、すごく屈辱的で──目の端に涙が溜まってくる。
「へへへ、よし、飲み込んでいいぞ」
「……っ、んく……っ」
男子に言われて、あたしは口の中のそれをこくっと飲み込んだ。その液体はあたしの喉にへばりつきながら、ゆっくりと降りていく。何度も唾を飲み込んで、あたしはそれを押し込めた。
やっと、「こぼすな」という命令から解放されて、あたしは体育倉庫の床にへたり込んだ。男子はそんなあたしを鼻で笑う。
「太ももまでビチョビチョだなあ。フェラしながらそんなに興奮してたのか?」
「……っ」
男子の言うとおり、あたしの太ももには何滴もあそこからしみ出した液体が垂れて、濡れてしまっていた。ショーツも体操着もぐっしょりで──こんな姿じゃ、もう授業には戻れそうになかった。あんなことさせられて、興奮するはずなんかないのに……。あたしが顔を赤くしてうつむくと、男子は言ってくる。
「やり方は覚えたよなあ。またすぐやらせるから、次までに男喜ばせるワザ調べとけよ」
男子のものを舐めるのは、つらいしすごく悔しい気持ちになるのに……またさせられるなんて、すごく嫌だった。でも、柚乃にこんなこと、絶対させるわけにはいかないから──あたしは指先で、目の端に浮かんだ涙を拭った。