***
「あ……っ」
男はミナハのわきをしばらく堪能したあと、その場所から顔を離し、硬くなったままのものを彼女の秘所から抜いた。そして、彼女の両手を縛っていた手錠を外した。
やっと解放される……。ミナハが安堵したのも束の間、男は休む暇も与えずに彼女をベッドから引きずり下した。そして、強引に腕を引っ張って彼女を立たせる。乱暴にされると、その痛みのせいでミナハは男の命令に従わざるを得なかった。男はそんな彼女に嗜虐的な笑みを浮かべる。
「おら、ケツ突き出せ」
「きゃうぅっ!」
男はそう言って、ミナハのおしりを強く叩いた。パチンと大きな音が鳴って、焼けるような痛みが襲い掛かる。ミナハは悲鳴を上げながら、無意識のうちに男の言うことに従って、おしりを突き出すような格好になってしまう。
「へへへ……」
男は勃ったままのものを、ついさっきまで散々犯した彼女の膣の入り口にあてがう。彼女の秘裂はもう男のものを拒もうともせず、まるでそれが突き入れられるのを待つかのようにわずかに震えていた。
「……っ、んああ……っ!」
男はそれに応えるように、ミナハの秘所に大きくなったそれを差し込んだ。さっきとは違う角度で、中をかき分けて男のものが入ってくる──その感触に、ミナハの口から湿っぽい吐息が漏れた。絶頂させられて間もない彼女の秘所は蕩けきっていて、最初に挿入されたときとはまったく対照的に、憎い男のものを受け入れてしまう。
男のものがミナハの中をみっちりと埋めると、敏感になっている彼女の膣はすぐにそれを締め付け始める。二度も男のもので絶頂を味わわされた彼女のからだは、もうその快感を覚えさせられてしまって──挿れられただけなのに、そこが疼くのを感じてしまう。ミナハはそれを感じまいとするように、首を横に振った。
「……っ、あ……っ! あっ、あっ、んっ、んんっ!」
そんな彼女を追い立てるように、男は再び抽送を始める。男の腰と彼女のおしりがぶつかり、パンパンと乾いた音が鳴る。その合間に、ミナハの口から漏れるあえぎ声と、彼女の秘所からこぼれた液体が男のものに絡まる淫靡な水音が響いた。
「へへ、やっぱりバックは最高だな。生意気な女を犯してる感じがたまらねえわ」
その言葉を体現するように、彼女の中に入っているものがビクリと脈打つ。卑劣な男が自分を犯しながら、征服感を感じている──そのことが悔しくて……でももうミナハには、男に憎まれ口を叩くこともできなかった。男はそんなミナハにさらに屈辱を与えるように、彼女に言った。
「お前もバックで犯されるの好きだろ? レイプされてイくマゾだもんなあ」
「……っ、こ、こんなの、好きじゃ──ふああ……っ! んぅっ、んあ……っ!」
ミナハが反論しようとすると、その言葉を封じるように男はミナハの中を陰茎で擦りあげる。思い通りに情けない声を漏らす彼女をせせら笑いながら、男は細くしなやかなミナハのからだに腰を打ち付ける。動物のような姿勢で好き勝手にされていることに、恥ずかしさを覚えながら──ミナハの体には、背筋がぞわりとするような感覚が走り始めていた。
(……っ、これだめ、擦れちゃう……っ、こんなの、またすぐ……っ)
後ろから挿れられているせいで、男のものは行き来するたびにミナハの膣の中の弱点を擦る。そのせいで、その場所はずっと彼女が望まない快感を生み出しつづけてしまっていた。そして、今日男に何度も覚えさせられたあの感覚の前兆が、彼女のからだに這い上がってきて──男のものに媚びるように、ミナハの秘所は甘く締め付ける。
「へへ、もうイきそうか? バックがよほど気に入ったみたいだなあ」
「……っ、あっ、あんっ! んんっ、ふあぁ……っ!」
こんなひどい格好で無理矢理されるのが、好きなはずない──。そう思っているのに、男のものが突き入れられるたびに否定しようのない快感を感じてしまう。彼女にさらに屈服感を与えようとするように、男はベッドについていた彼女の左手もつかんだ。そして、彼女の両腕を手綱のように引きながら、乱暴に腰を打ち据える。
「あっ、あっ、あっ、ああ……っ! だ、だめぇ……っ!」
男に完全にからだを支配されて、まるで道具のように扱われながら犯される──。最低なことをされているのに、ミナハの喉からはよがるような声がこぼれ出る。ミナハのいたいけな秘所が、男のものに刻み込まれる快感に抗えるはずもなく──ミナハはまたすぐに絶頂に達してしまう。
「ふああっ! んああああぁぁ……っ!」
ミナハの秘所がパニックを起こしたように男のものをぎゅうぎゅうと締め付ける。艶を帯びた嬌声を上げながら、ミナハはからだをびくびくっと震わせた。そして、すぐにだらりと脱力してしまう。足が震えて、へたり込みそうになって──しかし、男はそれを許さず、腕をひねり上げて無理矢理立たせ続けた。
「あう……っ!」
腕の痛みに耐えながら、ミナハは力の入らない足で必死に自分のからだを支えようとする。男はそんな彼女を踏みにじるように囁いた。
「へへ、イったなあ。バックから突かれるのはそんなに良かったか? この変態女め」
「……っ」
ミナハの弱った気持ちに、男の言葉が染みついてくる。あんなに屈辱的なことをされたのに、快感を感じて、しかもそれに負けてしまって……。卑怯な男に屈しないという強い意志を持っていたミナハの心の中は、恥ずかしさと情けなさでいっぱいになってしまっていた。しかし、男はそんな彼女の秘所をまた突き回し始めた。
「んっ、あん……っ! も、もうやめてぇ……っ」
ほとんど反射のように嬌声を上げてしまいながら、ミナハの口から男への懇願が漏れ出す。その声音は、痴漢を拒んでいた時の彼女からは想像もつかないほど弱々しくなっていた。
「へへ、ずいぶん可愛らしい声を出すようになったなあ。そろそろ土下座したくなってきたか?」
縛り上げてひたすらからだを弄んだあと、処女を奪い、中出しまでして──さらに、今度は彼女を蹂躙するようなやり方で徹底的に犯す……。男の狙い通り、ミナハの心は少しずつ消耗してしまっていた。男の言葉にミナハは心を揺さぶられそうになって──それでも、奥歯を噛みしめて、その気持ちを押し込めた。
「……っ、く……っ、ああ……っ!」
男にはそんな彼女の胸のうちが透けて見えるように分かり、ニタニタと陰湿な笑みを浮かべる。獲物を追い詰めるように、気丈だった彼女の心の逃げ場を少しずつ奪っていくのは、男にとって何よりの愉しみだった。彼女に無力感を味わわせるように、後ろから秘所を突きながら、男は言う。
「相変わらず強情だなあ。ならもっと楽しいプレイでもしてやるか」
男はつかみ上げたままの彼女の手首に、ベッドの支柱にくくりつけたままの手錠のような拘束具をかける。
「あ……っ」
ミナハは男に対しておしりを突き出したまま、からだの前で腕を固定されるような格好になる。腕を動かせないと、男に何をされても、自分をからだを守ることができなくなってしまう……。そのせいで、ミナハの不安は膨らんでいく。
男は空いた手でミナハの小ぶりなおしりを撫でる。そして、その割れ目を指で押し広げた。
「へえ、なかなか綺麗にしてるじゃないか」
男が何を見ながらその言葉を口にしているのか、振り返らなくてもミナハには分かってしまって──彼女の顔が、かあっと赤く染まる。そこを見られるのは、秘所よりもずっと恥ずかしくて、ミナハはからだを震わせながら両目をぎゅっとつぶる。男は彼女のその場所をくすぐるように指を這わせた。
その瞬間、ミナハは男がしようとしていることに思い至り、切羽詰まったような声を上げる。
「……っ! や、やめて……っ!」