男はもう一人の男に場所を代わる。次にあたしを犯すらしい男は、ぐったりして動けないあたしの秘所に指を入れて、乱暴に前の男の精液を掻きだした。
「そろそろいいだろ」
「待っ……っ!」
男は自分の肉棒にローションを塗ったかと思うと、容赦なくあたしの秘所に突き立てる。絶頂したばかりのあたしの秘所は、大した抵抗もなく男のものを受け入れた。
男はあたしに覆いかぶさり、背中に手を回してあたしを抱いた。そのまま体を起こす。手を離されると背中から落ちてしまう、という恐怖がよぎり、反射的に男のからだを抱きしめてしまった。男の胸板で、あたしの胸がつぶれるのを感じる。
それが好都合だったようで、男はベンチに腰を下ろした。あたしは男のひざに、向かい合って座らされるような形になる。
男はあたしの背中から手を放す。不安定な体勢であることに変わりはなく、あたしは男の首に回した手を放すことができない。一方的に犯されているのに、愛し合っている恋人のような姿勢を取らされるのが悔しい。
「んああっ……」
男が腰を動かし、肉棒をあたしの奥深くまで侵入させる。空いた手であたしのからだをまさぐりながら、耳をついばみ、首筋に口づけをする。あたしはそのひとつひとつの責めに、自分のからだを守ることもできず、びくびくと反応することしかできない。
あたしの秘部からまた愛液が溢れ出してきたのを確認し、男は腰をゆすりはじめる。膣内を男のものが暴れまわり、激しい快楽で脳をむしばんでくる。
「んっ、んっ、あんっ、はぁんっ」
奥をつかれるたび、艶を帯びた声が喉をすべり出る。ふと、残りの二人の男たちが手を出してこないことに違和感を覚え、視線を巡らせると、スマホのカメラが見つめ返してきた。男の膝の上で、弄ばれるがままに喘ぎ声を漏らし、からだを貫かれて胸を弾ませる自分のあさましい姿を強く意識し、恥ずかしく思う。
「と、撮らないでっ」
「おいおい、よそ見してる場合か?」
男はあたしの秘所からあふれた愛液をすくい、また陰核にこすりつけた。そして撫でるように愛撫する。
「や、やだぁ……それやめてぇ」
男はあたしの弱弱しい制止を聞いてにやりと笑い、陰核をつまんで素早くしごく。
「んんんんんんっ!」
あたしは荒れ狂う激しい快楽に耐え切れず、男の膝の上でからだを縮めて震えた。
「今イったな?」
「ち、ちがうぅ……イってなんか、ない……」
耳元でささやかれることばに抵抗する。男はまだあたしが屈服していないことを楽しむように、くくっと笑った。
「あ、やぁっ」
あたしのクリトリスを軽く弾きながら、男はあたしの奥で肉棒をわずかに動かす。
「や、やだぁ! それ、だめぇ!」
男はわずかにしか動いていないにも関わらず、膣の奥を押しつぶされるような、壮絶な快楽の波があたしを襲う。あたしは涙を流しながら、男にしがみついた。
「イったのか?」
「い、イった! イったから、もうゆるしてぇ……。おねがいっ、んあああっ!」
許しをこいねがっても、男は容赦ない責めをつづけた。あられもない声を上げながら、あたしは男にされるがままになる。
「中出しでお仕置きだな」
「だめ! それだけはっ、ゆるしてぇ! ああんっ!」
男のものが硬さを増し、動きも奥を抉るようなものから叩くようなものへと変わる。男の膝の上で、あたしは大きな嬌声を上げ、乳首をざらざらとした舌で舐められながら、おもちゃのようにゆすられる。
男はひときわ深く突き刺したかと思うと、乳首を甘噛みし、あたしの膣内で欲望を爆発させた。
「いやああああああぁぁぁっ!」
胸の先端への刺激と、奥にあたたかいものが流れ込む感触に、あたしは三度目の絶頂を味わわされる。憎い男をぎゅっと抱きしめ、憎い男に抱きしめられながら、絶頂の波が去るのを待った。
激しい絶頂の波が引いた後も、四肢に力が入らず、あたしは男に寄りかかったままでいた。男にからだをむさぼられ、痴態を撮影され、最後には屈服させられた悔しさに、涙が止まらなかった。
男はあたしを床に下ろした。あたしがへたり込んで息をついていると、男はあたしの前に陰茎を突き出して言った。
「舐めて掃除しろ。お前が汚したんだからな」
あたしは命令に従い、あたしの愛液でぬめぬめとした男のものを口に含んだ。むせ返るような男の精液の味と匂いが口を犯す。その中に自分の愛液が混ざっているのだと思うと、惨めな気持ちになる。
あたしは男のものを舌で舐めた。さっきあたしの膣内に射精したばかりなのに、男のものは固くなり、あたしの舌の動きに合わせて蠢いていた。
「へへ……その調子で続けろよ」
「ん……ちゅ……」
男は従順なペットにするように、あたしの首筋を撫でた。その刺激にあたしのからだはぞわっと震える。男たちに見下されながら、淫靡な音を立てて奉仕していると、彼らに服従していることを感じる。
しばらく口で男のものを舐めていると、先っぽから苦い液体が出てくる。
「出すぞ。ちゃんと口で受け止めろよ」
「んん……!」
口の中に熱くてどろどろした液体が注がれる。あたしは男の精液を最後まで舐め取り、舌の上に溜めた。男が陰茎を抜き、見せろ、と言う。あたしは口を開き、男に精液を見せた。
「飲み込め」
あたしは男の命令どおりに飲み込んだ。男の精液が喉に絡みつき、あたしは何度もつばを飲み込む。
男に奉仕するうちに、絶頂の余韻は引いていった。あたしが男に反抗的な視線を向け始めると、男たちはニヤニヤ笑う。別の男が陰茎を出し、男たちにとってあたしの強気な態度は、征服欲のスパイスになるだけのようだった。別の男が陰茎を出し、しゃぶれ、と命令してくる。男たちはあたしの口に一回ずつ射精し、精液を飲ませ、その姿をスマホに収めた。
「なかなかよかったぜ。またやらせろよ」
勝手なことを言いながら、男たちはあたしを解放した。その頃にはとっくに下校時刻を過ぎていた。犯され、膣内に精液を出され、写真に撮られた──今日男たちにされたことを思い出すと、涙がこぼれた。
(終)