【葉月・性奉仕調教 #02】男に無理やりキスされて……

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 葉月はほとんど抵抗できずに指導室に連れ込まれてしまう。数日前、葉月は「指導」という名目でこの場所に呼び出され、コーチに脅迫されて──ひどい辱めを受けた。この部屋に入ると、嫌でもそのときのことを思い出してしまって、葉月の心臓は嫌な音を立てる。

「へへ……」

 コーチの男は葉月の手首をつかんで目の前に立たせたまま、ユニフォーム姿の彼女を見下ろした。まるで、葉月のからだをどう愉しむか思い巡らせているような、いやらしい目つきで……今日もまたこの前みたいなことをされるかもしれないと思うと、葉月のからだは少し震えてしまう。それを隠そうとするように、葉月は男に強気な視線を向けた。

「……っ、放して……っ!」

 葉月は男の手を振りほどく。男は笑みを浮かべたまま彼女に言った。

「おい、あんまり舐めた態度取るなよ。もうあの動画のこと忘れたか?」

「……っ」

 そのことを引き合いに出されると、葉月のからだの力が抜けてしまう。葉月は、彼女の動画──見ず知らずの男に痴漢され、無理やり乱暴される動画──がネット上で売られているのを、コーチの男に知られてしまっていた。もしそれを学校に知らされてしまったら……。そんなこと、考えたくもなかった。

 いつもの活発ではつらつとした彼女とはまるで別人のように、葉月は頼りなげにうつむく。男はそんな彼女にほくそ笑みながら言った。

「アレはちゃんとつけてきたんだろうなぁ。ほら、見せてみろ」

「……っ」

 その言葉に、葉月は息を詰まらせる。部活前に男に渡された、あの機械……そんなものをつけて部活をさせられるなんて、すごく屈辱的だった。しかも、それをつけてるのを見せないといけなくて……。数日前に見られたとはいえ、その場所を男に見られるのは、恥ずかしいことには変わりなかった。

 でも──男の命令に逆らったりしたら、あの動画が……。

 葉月には、震える指をレーシングブルマの両端に引っかけて少しだけずり下げる。彼女のパステルブルーのスポーツショーツが、男の前であらわになった。そのクロッチの部分に浮かんだシミを見て、男はニンマリと笑って葉月に言った。

「相変わらずすぐパンツにシミ作りやがって。毎日オナニーしてるだけあって濡れやすいみたいだなあ」

「……っ」

 数日前に男に犯されたとき、そのことを知られて──気にしていることをまたからかわれて、葉月は悔しい気持ちになる。その言葉に耳を貸さないようにしながら、葉月はショーツを太もものところまで下げた。

 男の視線がそこに向くのを感じて、葉月は隠したくなる気持ちをぐっと抑え込む。まだあどけなさを残した秘裂は、彼女が性感を感じていた証拠のようにたっぷりと湿っていた。そして、その場所を無理やり押し広げるように、毒々しい紫色の機械が顔をのぞかせている。その機械は、虫が巣穴でうごめくように小さく震えていた。

 葉月が命令どおりにその機械をつけてきたことを確かめると、男は得意げに彼女をなじる。

「へへへ……こんな物つけて練習するなんて、とんだ変態だな」 

「……っ、あんたがつけろって言ったんでしょ……」

 反抗的な言葉とは裏腹に、葉月のその声色は羞恥の色に染まっていた。男は彼女への辱めを重ねようとするように、言葉で責め立てる。

「その割にお前も興奮してたよなあ。まさかあんなところでイくとはなあ」

「……っ」

 その言葉に、葉月の耳が真っ赤に染まる。ついさっき、葉月はこの機械で秘所をいじられて──陸上部のメンバーも、ほかの生徒もたくさんいる体育館で、達してしまった……。嘘だと思い込みたかったけど、そうじゃないことは、ほかならぬ彼女自身がいちばん分かっていた。

「男子もお前の方ジロジロ見てたぞ。お前がイったのに気づいてた奴もいるんじゃないか? 明日には噂になってるかもなあ」

「……っ!」

 男の言葉に恥ずかしさを煽られて、葉月はぎゅっと目をつぶる。同じ学年の男子の何人かにも、きっとあんな姿を見られただろうし……もしそのことに気づいて誰かに伝えたりしたらと思うと、もう男子と顔を合わせるのも嫌になってしまいそうだった。

「まああんな場所でイくような変態にはお似合いだな。お前がバイブつけたまま部活してたの、クラスの男子に教えておいてやろうか?」

 葉月ははらはらと首を振る。その仕草は拒絶というよりも、もう言わないで、と男に懇願しているようだった。男はポケットの中からスマホを取りだして、証拠写真を撮るように彼女に向けてシャッターを切った。

「……っ、やだっ、撮らないで……っ!」

 葉月は慌ててその場所を隠したが、すでに手遅れだった。男が彼女に画面を見せると、そこには秘所にバイブを挿れたまま、恥ずかしげにうつむく葉月の姿が映っている。

「恥ずかしい目に遭いたくなかったら大人しく言うこと聞けよ。分かったか?」

 痴漢動画という弱みも握られているのに、あんな写真まで撮られて……弱った小動物のように、葉月の男への反抗心はなりを潜めてしまう。

「……っ、わかりました……」

 そうつぶやく葉月に、男はニイッと笑った。

 ***

 葉月を言葉で責め立てたあと、男は数日前に味わったばかりの彼女のからだを、また弄びはじめる。手始めに、男は彼女の首筋に顔を寄せ、すんすんと鼻を鳴らした。

「へへ、なかなかいい匂いさせてるじゃないか。いやらしい女の匂いだぞ」

 彼女のショートカットの髪先からは、リンスの澄んだ花のような香りと、汗の湿った匂いが混じり合って立ちのぼっていた。男はその匂いを堪能するように、鼻息を荒くして肺いっぱいに吸い込んだ。

「……っ!」

 中年の男に匂いを嗅がれる……その気持ち悪さに、葉月は反射的にからだを離しそうになって──でも、男に言われたことを思い出して、それを受け入れるように立ちすくむ。からだをこわばらせながらも抵抗しない彼女に、男は舌なめずりをして、彼女にさらに嫌悪感を抱かせるように、その首筋を舌で舐め上げた。

「……っ、ひぅ……っ」

 首筋を這う熱くねっとりとした感触に、葉月は小さく声を上げてしまう。部活動のトレーニングと、その最中から感じさせられている性的な感覚のせいで、彼女の首筋は汗で湿っていて──男はそれを舐め取るように舌を動かしながら、かわりに唾液を塗りつけていく。

「……っ、いや……っ」

 葉月のさらけ出した太ももの付け根のあたりに、男のものの硬い感触が触れる。時折それがビクンと跳ねるのが、ズボン越しでも伝わってくる。自分の汗の味や匂いに、男が興奮している──それを見せつけられているようで、葉月は余計に恥ずかしくなってしまう。

 男の舌は、彼女のほんのり紅潮した首筋を味わい尽くしながら、少しずつ這い上がってくる。そして、彼女の顔に近づいたかと思うと、いきなりその小さな唇を塞いだ。

「……っ!」

 葉月はとっさに顔を逸らしたが、男は彼女を逃がさなかった。キスは好きな人とするもの──そんなふうに思っていた葉月にとって、無理やりそれをされるのは、男に犯されるのと同じくらい嫌だった。葉月は口をぎゅっと結んで拒もうとしたが、男は嫌がる彼女を従わせて楽しもうとするように命令した。

「へへ……ほら、口開けろ」

「……っ」

 最低なコーチに唇まで奪われるなんて、そんなこと絶対嫌で──それでも、葉月は男に従うしなかった。彼女が少しだけ口を開けると、男はそこに強引に舌をねじ込む。

「……っ、んん……っ! んちゅ……っ」

 男は太くザラザラした舌を彼女の小さくて柔らかいそれに絡みつかせながら、彼女の口の中の甘い液体をすくい取る。そして、かわりに粘ついた唾液を注ぎ込んだ。感じたくもない男の味を、葉月は嫌でも感じ取ってしまって──彼女は目をぎゅっとつぶって、おぞましいその味と感触に耐える。

(……っ、やだぁ……っ)

 葉月は口に溜まった男の唾液を吐き出すこともできず、そのまま飲み込んでしまう。早く解放されたい──葉月がそう思っているのに、男は彼女の口の中をねぶり尽くそうとするように、執拗に唇に吸いつき、舌を這わせる。男に舌を擦られるたび、葉月のからだは怯えるようにぴくりと震えた。

 いつか、好きな人とすることを夢見ていたキスを、最低なコーチに──。

 葉月の目の端に小さなしずくが浮かぶ。それでも、男に抵抗することは許されなくて──葉月は必死にされるがまま耐えた。

 男臭い舌と唾液で彼女の小さな口を支配し終えると、男はようやく彼女の唇を離す。葉月の瞳が涙で濡れているのを見て、男は彼女をあざ笑うように口にする。

「へへ……キスされるのがそんなに嫌か? 処女でもないくせに清純ぶるなよ」

「……っ」

 彼女は男の言葉に、うつむいたまま目をそらす。男に犯された後でも、唇を奪われて悲しげな表情をする──少女らしい純真さを失わない葉月を、男は陰湿な笑みで見下ろしていた。

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