男子はそう言いながら、陰核から指を離した。やっと敏感なところを触られるのから解放されて、あたしは一息つく。でも、男子はあたしのあそこの中に指を入れて、中を探るようにいろんなところをつついてくる。実験道具にされてるみたいな不快な気持ちになっていると、男子の指があそこの上の、陰核の裏あたりに触れたときに、いきなりぞわぞわした感覚がからだ中に走る。
「ああ……っ!」
抑えていたはずの声が口から漏れて、あたしは男子の指から逃げるように腰をかがめた。でも、男子の指は執拗にその部分を指先で擦ってくる。
「ここが弱いんだな?」
「んんんっ! んぁぁっ、ふぁ……っ!」
どれだけ声を我慢しようと思っても、男子の指がそこをいじると、からだがぞくぞくして、喘ぐような声が出ちゃう……。初めての感覚に戸惑いながら、あたしはそれを追い払うように首を振る。でも、あそこがきゅうっとするような感覚は打ち消せなくて、かえってからだの中にだんだん溜まってきてしまう。
「へへ、Gスポットいじられるのは初めてか? 気持ちいいだろ?」
「……っ、し、知らない……っ! んあぁ……っ、そ、そこばっかりやめてぇ……っ」
こんなの気持ちいいはずがない……、嫌いな男子にあそこをいじられて、気持ちよくなっちゃうなんてありえないんだから……。 でも、あたしのあそこはとろとろになって、男子の指を締めつけてしまう。やめてって言っても男子は少しも指の動きを緩めないで、それどころかあたしの反応を楽しむようにニヤニヤしながら言った。
「気持ちいいって認めろよ。じゃないとこのままイかせるぞ?」
柚乃がひどいことをされてる動画で脅してくるような卑怯な男子に、そんなこと言えるはずがない……。あたしは男子にせいいっぱい強い視線を向けながら、敵意を込めて言う。
「……っ、あんたみたいなのに触られて、気持ちいいはずないでしょ……! この変態……っ!」
あたしは男子を侮辱したつもりだったけど、男子は気にした様子を少しも見せないで、あたしの反抗的な様子に笑みを深くした。
「へへ……分からせてやらないと駄目みたいだな」
男子はあたしの手首をつかんだまま、中をいじっていた指を、あそこに抜き差しするようにすばやく動かしはじめた。指は中に入ってくるたびに、あたしがさっきまで知らなかった敏感な場所をつついてくる。そのたびに、あたしはあそこに認めたくないしびれるような感覚を感じてしまう。
「……っ、あっ、ああっ、ん……っ! んんんっ!」
「へへ……おいおい、気持ちよくないんじゃなかったのか? マンコヒクヒクしてるぞ?」
男子の言葉に悔しい気持ちを煽られる。男子の言うとおり、あたしのあそこはひくついて、透明な液体をとめどなくあふれさせていた。その液体が男子の指と絡まって、ぴちゃぴちゃといやらしい水音が響く。あたしのあそこがそんな音を出してるって思うと、すごく恥ずかしい……。あたしが顔を赤くしてうつむくと、男子はその音をもっと聞かせようとするように、あそこをいじる手の動きを激しくする。
「んっ、んっ、んっ、あっ、あっ、ああ……っ!」
男子の手のひらがあたしのあそこの周りに当たって、水音に紛れてそのペチペチという音が聞こえる。その感触も甘いしびれになって、あたしのからだを溶かそうとしてくる。あたしのからだの中で、どんどんあの感覚がたまってきて……。
ダメなのに……来ちゃう……。
何かが張り詰めていくような、覚えのある感じがする。自分であそこをいじってしまったときに、味わったことのあるような感じ……。絶対にこんな男子に味わわされるなんて嫌なのに……。
「んあぁぁぁ……っ! だ、だめぇ……っ!」
脅迫してきた憎い男子の前で、あたしはうわ言のようにそんな声を漏らしてしまう。あたしがもうほとんど限界なのが分かったのか、男子はあたしの耳元で囁いた。
「ほら、イけよ」
男子が舌をいきなり耳の中にねじこんできて、背筋をぞくぞくという刺激が走る。それと同時に、指があたしのあそこの中に入り込んで、敏感なところをえぐった。二つの弱いところを同時に責められて、我慢できるわけなんかなくて……あたしは卑怯な男子に絶頂させられてしまう。
「んあああっ! んんん────っ!」
からだがびくびく震えて、抑えがきかなくなる。男子はあたしが絶頂したあと、何度もそこを突いたり擦ったりして、あたしはそのたびに新しい絶頂の波に襲われる。口をつぐんで声を出さないようにしても、喉の奥から喘ぎ声が漏れてしまって……。あたしは恥ずかしい反応を隠すこともできずに、ただからだを震わせた。
あたしの反応が弱くなると、男子はやっとあたしのあそこをいじるのをやめて、指を抜いた。脚が震えて立っていられなくなって、あたしは男子に手首をつかまれたまま、教室の床に膝をつく。床には、あたしのあそこからこぼれた液体が水たまりのようになっていた。
「はぁ……っ、はぁ……っ」
あたしが男子に捕らえられたような格好で荒い息をついていると、男子はそんなあたしに言ってくる。
「イったなあ。こんなビクビクしながらよく『感じてない』なんて嘘つけるな。脅されてマンコいじられてイくなんて、やっぱりマゾの変態じゃねえか」
男子のそんな屈辱的な言葉にも、あたしは何も言い返せない。こんなことされて感じるはずなんかないのに、自分でオナニーしちゃったときみたいにイってしまって……。悔しくてたまらなくて、あたしは奥歯を噛み締めながら男子を睨んだ。
「へへ……イったのにまだそんな顔するのかよ。いつまでその強気が持つだろうなあ」
男子はあたしを見下ろしながら、あたしをいたぶるのを楽しみにするようにそう言った。