男たちは位置を変え、またあたしのからだをまさぐりはじめる。さっきまであたしのわきを責めていた男が、あたしに見せつけるように、容器からねばねばした液体を出す。
「ひゃっ」
胸の谷間に垂らされ、冷たさに素っ頓狂な声をあげてしまう。ローションはスクール水着の中を伝って、ふとももまで垂れた。男は自分の手にもたっぷりとつけ、右の男に容器を渡した。
男はあたしの胸を揉み、ふとももを撫でて、ローションを塗りたくった。あたしの横にいる男たちは、あたしのわきや首筋、背中を、ぬるぬるの手で愛撫し、液体をいきわたらせる。
「これはこれでいいだろ」
「いいわけない……あんっ」
反抗しようとすると、滑りがよくなった手で首筋を撫でられ、嬌声を上げさせられてしまう。男たちは、それからしばらく、塗り込むようにあたしのからだを撫でた。わきや耳の裏、くびれのライン、ふとももの内側、背筋といった性感帯を淫猥な手つきで触られると、からだがはねるのを止められない。
「よし、下ろすか」
ひとりが言い、ロープを天井から解いた。ローションのせいで、支えを失ったあたしはバランスを崩しそうになるが、男に抱きとめられる。そのまま、更衣室の床に、お尻をつく形で座らされた。手首からロープが取り払われると、赤く跡が残っていた。
今日はこれだけで終わりだろうか。わずかな期待を持って男たちを見上げるが、そんなはずもなく、三人ともあたしを見下ろして、気味の悪い笑みを浮かべている。あたしのからだは、ローションのせいでてかてかとあやしく光り、彼らの欲情をさらにあおっているようだった。
「女子にこんなことして、恥ずかしくないの?」
あたしが言うと、男たちはにやけを濃くした。
「まだ反抗的だな。そう来ないと」
あたしを床にへたりこませたまま、男たちは取り囲み、かがんで視線を合わせてきた。男の視線が、あたしの胸に向いているのを感じて、何をされるのか予想がつく。
「きゃっ」
男はあたしの水着の胸の部分をずりさげ、乳房を露出させる。三人の男子の前に、あたしの胸がさらけ出されてしまう。
「見ないでっ」
手で隠そうとしても、押さえつけられて叶わない。暴れるな、と柚乃の動画を握る男に言われて、従わざるを得なくなってしまう。
「グラビアアイドルみたいだな」
「たぷたぷじゃん。この質感、たまんねえ」
あたしの双球を手で弄びながら、耳元で好き勝手ささやく男たちに強い視線を向ける。しかし、尖りきって敏感になった先端を弄ばれると、からだをくねらせてしまう。
「感度も抜群って感じ」
唇を噛み締めながらなされるがままにしていると、正面の男があたしの足を開かせた。
「そろそろこっちもいじってやるよ」
「そんなことしなくていい……っ」
ローションと男の命令のせいで大した抵抗もできない。男の指が水着のクロッチの部分をずらし、あたしの秘所を撫でる。やわらかく刺激されると、ひくひくと秘裂が反応し、愛液があふれるのがわかる。
男はそれをすくい上げ、あたしの目の前で指を開いて見せつけてくる。顔を背けると、右の男がにやにやしながらあたしの頬を舐めてきた。
「ん……はぁっ……あっ」
男の指があたしの秘所に浅く出入りする。そのたびに、あたしの意志を裏切り、もっと深くほしいとばかりに締め付けてしまう。異物感はあるが、執拗に濡らされたせいか、痛みはない。
男は指を徐々に深くまで侵入させ、あたしに聞こえるように水音を立て始める。
「もう犯してほしくてたまらないみたいだな」
「そんなこと、ないっ……んんっ」
両側の男が、あたしの乳首をこね回しながら、また耳をしゃぶりはじめる。正面の男は何かを探るように、中の壁を撫でる。あたしは気取られないように声を押し殺すが、からだの反応までは制御できない。男の指が壁の上部の一部分に触ったとき、あたしはひときわ大きく腰をはねさせてしまった。
「ここが弱いのか」
あたしの弱点を知ると、男は徹底的にそこを責めはじめた。
「あっ、やぁっ! そこ、だめ、やめてぇ!」
ふとももを閉じて男の指を拒もうとするが、ローションのせいですこしも抑えられない。両脇の男たちも、乳房をとかすようにねっとりと揉んだかと思えば、乳首を弾き、なめくじのような舌であたしの耳をさいなむ。両耳からぐちょぐちょと淫猥な水音で責められ、胸も秘所も弄られて、あたしは恥ずかしげもなく、声を上げてしまう。
正面の男は、さらに、あたしの陰核をつまんだ。
「あうぅっ!」
いきなり与えられた快感に、あたしはのけぞって反応してしまう。なおも、あたしを何本もの指と舌が責めつづけ、憎い男たちに責められていることも忘れて、頭が真っ白になりそうになったとき──
——男たちの指の動きが、ぴたっと止まった。
「自分だけ気持ちよくなってもらっても困るんだよな」
あたしが睨みつけると、主犯格の男は、あたしのふとももを撫でてくる。
「おっと。そんなにイきたかったか?」
「……バカ言わないで」
呼吸を整えながら、あたしは口からこぼれたよだれを、ローションまみれの手でぬぐった。
「俺たちも楽しませてくれよ。そのエロい体でな」