男子たちに命令された通り、あたしはロータを入れたまま、人とビーチパラソルの間を歩いた。歩いていると余計に秘所の中に異物感を感じる。一歩踏み出すたびに膣内でローターが角度を変えるせいで、かき回されているような感じがする。
何人かの海水浴客の視線を感じる。すれ違いざまに目を向けると、彼らは一瞬目が合ったあと、わざとらしく視線を外した。体を隠したくて仕方なかったが、隠すと更に目立ってしまうかもしれない。あたしは我慢して平静を装う。
男子たちはずっとあたしを見ているようで、反応を楽しむようにローターの振動を強めたり弱めたりした。その刺激に秘所が濡れてくるのを感じる。早く終わらせないと、あたしの秘所から垂れた液体でビキニが透けてしまう。それに、人前でもっと恥ずかしい姿を晒してしまうかもしれない。あたしは奥歯を噛み締めて歩き続けた。
「ひゃっ!」
いきなり強い刺激を与えられ、あたしは声を漏らして立ち止まってしまう。あたしの不自然な動作に、何人かの海水浴客の目がこちらを向くのを感じた。ローターを付けているのに気がついたらしく、観察するようにじっくりとあたしを見てくる。あたしは逃げるように足を進めようとしたが、秘所への刺激のせいで思うようにできない。
「はぁ……はぁ……あっ……んっ……」
それでもなるべくローターを動かさないように、小さな歩幅で前に進む。もじもじしているせいかさっきより多くの人に見られているような気がする。自分でも秘所が濡れているのが分かり、水着に染み出してしまわないように祈ることしかできない。
「ああっ、だめっ……」
ようやく半分ほどまで来たとき、機械の振動がさらに強くなる。あたしをさんざん犯してきた男子たちには、もうあたしが絶頂に近いことが分かっているのだ。あたしは歩くどころか立っているのがやっとの状態で、その強い刺激に耐えられそうになかった。あたしは身を屈めて、刺激を抑え込もうとする。
男の海水浴客たちは、もう遠慮もせずこっちをジロジロ見ている。目が合っても視線を離そうとすらしなかった。
「み、見ないで……」
あたしは誰にでもなく、小さくつぶやいた。たとえ聞こえていても、あたしの言葉を聞いてくれる人なんているはずがない。
知らない人たちに見られながら、機械に絶頂させられる──考えただけでも鳥肌が立つ。それなのに、あたしの体は男たちの好奇の視線と機械の振動に感じ、びくびくと痙攣する。見られて感じている──その言葉が脳裏に浮かび、あたしは必死で打ち消した。あたしはそんな変態じゃない。こんなの恥ずかしいだけで、気持ちよくなんか──。
けれど、あたしのからだは、彼らの視線に反応するように疼いてしまう。秘所で暴れまわる快楽を抑え込もうとしても、それからは逃れられなかった。
「だめぇ……んん──────っ!」
あたしは手で口を押さえながら、ひときわ大きく体を跳ねさせて絶頂した。立ったまま何度も体を震わせ、喘ぎ声を必死に堪える。秘所がひくひくと蠢き、愛液が太ももを伝って流れるのを感じた。
絶頂の波が去ったあと、あたしは膝に手をついて肩で息をした。顔を上げると、何人もの男たちと目が合った。男たちはいやらしい笑みを浮かべてあたしを見ていた。イくところを見られた──そう思うと、あたしは泣き出したいほど恥ずかしくなる。おまけにあたしの秘所からこぼれた液体のせいで、水着は秘裂に張りつき、外からはっきりと秘所の形がわかるようになっていた。こんな格好であと半分ほどもある海水浴場を回らなければならない。
あたしは絶望的な気持ちになったが、このままここで立ち止まっていてももっと多くの人に見られるだけだと思い、重い足を進めた。ローターの振動は弱くなっていたが、絶頂した後の秘所にはその刺激でも十分に快楽を感じてしまう。
「ん……はっ……くっ」
何人かに見られながら、あたしは体を震わせて歩く。ようやく男子たちのいる岩場が見えてきたところで、誰かが近づいてくるのを感じた。
「なあそこのキミ、ちょっと俺たちと遊ばない?」
チャラそうな若い男があたしの両側に挟むように立ち、声をかけてくる。あたしは無視して歩き続けようとしたが、男はあたしの行く手を阻むように前に立った。
「……っ」
ローターの振動が強くなる。男子たちはあたしがナンパに絡まれているのに気づいて、わざと辱めようとしているのだ。あたしは男たちの脇を抜けようとしたが、阻まれる。
「無視ってひどいよなあ。そんなナンパしてくださいって格好してるのに」
男の片方があたしの体を見下ろして言う。あたしは反射的に秘所のあたりを隠したが、逆に男の視線をそこへ向けてしまう。
「……どいて。邪魔だから」
あたしが言って強い視線を向けると、男は面白がるように笑みを深くする。
「まあまあちょっとぐらい遊んでいこうぜ。欲求不満なんだろ? そんなのつけて歩いてるぐらいなんだし」
「……っ」
男の一人があたしに近づいてきて、耳元で囁いた。
「さっきから見てたんだけどさ。あんな人前でイってたよなぁ? ほら」
携帯を取り出し、あたしに見せる。そこには水着姿のあたしが、羞恥と快楽に染まった表情で体を縮こまらせている写真が映されていた。さらに男は、秘所を隠していたあたしの手をつかんだ。
「や……っ!」
振りほどこうとしたが、男の力には敵わない。あたしの濡れて透けた秘裂と、膣内でまだ動いている機械が男たちの目に触れてしまう。もうひとりの男もあたしに近寄ってきて、あたしは両腕を掴まれた。
「嫌なら大声出せよ。誰か助けてくれるだろ? 出さないなら──そういうことだよな」
あたしは男たちを睨む。男たちは、あたしがこんな格好をしているせいで大声を出せないことが分かっているのだ。あたしは抵抗しようとしたが、男二人の力にかなうはずもない。男たちは無理やりあたしを近くの海の家の陰に連れて行った。