八月中旬の三日間、チア部は学校の近くの海辺で合宿をする。その間はクラスの男子たちの顔を見なくて済むと思っていたけど、男子たちはそんなこともお構いなしにあたしを呼び出した。あたしを辱めるために、わざわざ海にまで来て。
あたしは更衣室で男子に指示された水着に着替えた。露出の激しい白いビキニで、上着のようなものは当然ない。激しく動くとすぐに胸がこぼれてしまいそうなブラと、秘所以外をほとんど覆っていないようなボトムス。両方ともサイズはきつめで、サイドの紐が肌に食い込んでいる。生地も薄く、濡れれば透けて見えてしまいそうだ。
「……っ」
あたしは腕で体を隠しながら、男子のもとへ向かった。今日は二人らしい。男子たちは笑みを浮かべながら、あたしの水着姿をまじまじと見つめる。
「へへ……エログラビアみたいだなあ。ほら、手どけろよ」
あたしは男子を睨んで手を下ろした。男子たちはあたしの体を舐めるように視姦する。扇情的な衣装を着せられ、男たちの性欲を煽ってしまう体に、嫌気が差してしまう。
「あんたたち、ほんとに最低……」
あたしがそう言うと、そんなあたしの態度に男子の一人が舌なめずりをした。そしてあたしに近づいて、腰のあたりを撫でてくる。
「反抗的だなあ。これからたっぷり恥ずかしいことされるっていうのに」
男子はあたしの後ろに回り、おしりに立った陰茎を押し当てた。そしておへその周りを撫でながら、あたしの首筋に顔を近づけ、鼻を鳴らす。男子のものはあたしの匂いに興奮しているようにびくびくと震えていた。
もうひとりの男子は、あたしの前に屈み、あたしの恥部に手を這わせてくる。水着の上から秘裂を何度も撫でられ、こそばゆい感触に鳥肌が立つ。
「マンスジ透けてるぞ。クリはこのへんか?」
男に言われ、恥ずかしさが募る。あたしの背後の男が耳に息を吹きかけ、耳の後ろを舐めてくる。耳はあたしの弱点だった。ゾワゾワとした感覚が走り、あたしは体をぴくっと反応させてしまう。
「……っ」
あたしが耳を這う舌の感触に耐えていると、あたしの秘所を撫でていた男子がズボンのポケットからピンクの機械を取り出した。そしてあたしのビキニのショーツに手を入れ、秘所に機械をねじ込んでくる。
「ん……っ!」
あたしは男子を押し留めようとしたが、後ろで手を捻り上げられ、痛みで動けなくなる。機械は秘所にすっぽりと入ってしまい、ビキニと肌の間から紐が出ているだけの状態になる。男子は紐の先の長方形の部品を、あたしの太ももにマジックテープで固定した。そしてこれみよがしにリモコンのスイッチを押す。
「あ……っ」
秘所に微弱な振動が伝わってくる。この機械で辱められたことは何度もあるが、まだ濡れていないせいか、快感より異物感のほうが強い。あたしは男子に強い視線を向けると、男子はあたしをニヤニヤ見下ろしていた。
「準備できたぞ」
後ろの男子はあたしから離れ、ローターを入れられたあたしの姿をじっくりと眺めた。振動を強くされ、あたしは反応しないように歯噛みする。このまま男子たちのおもちゃにされるのかと思っていたが、男子はあたしにさらにひどい命令をした。
「そのまま海水浴場を一周して帰ってこい」
「……っ、そんなこと、できるわけないでしょっ」
今は人目につかない岩場にいるからいいものの、海水浴場はかなり混み合っている。こんな小さな水着を着ているだけでも恥ずかしいのに、ローターをつけたまま、しかも我慢しながら歩くなんて──。
あたしが男子に言うと、男子は脅し文句を口にする。
「別にやらなくていいんだぞ。紗倉とお前のエロ動画が学校中のオナネタになるだけだからなあ」
柚乃の動画を握られている限り、あたしに拒否権はない。あたしは男子たちを睨みつけた。
「……最低……っ」
男子たちは卑しい笑みを浮かべる。
「ちゃんと見てもらえるようにゆっくり歩けよ。見張ってるからな」