(やだ……っ、ほんと気持ち悪い……っ!)
男の行動に生理的な嫌悪を感じて、葉月は鳥肌を立てる。あまりの気持ち悪さに、男の「抵抗するな」という言葉も忘れて、葉月はなんとか男から逃れようとからだをよじった。しかし、男はそんな彼女に罰を与えるように、口に含んだそれを強く吸う。
「いた……っ!」
一瞬、乳首が吸い取られてしまいそうな痛みを感じて、彼女のからだがびくんと跳ねる。葉月の抵抗が弱まると、男は口に含んだ彼女の小さな突起をねっとりと舌で舐め上げた。
「ひゃう……っ!」
敏感な場所をざらざらしたもので刺激され、葉月の口から声が漏れる。男は葉月の素肌の甘酸っぱい味を感じながら、それをもっと味わおうとするかのように彼女の乳首の上で舌を動かした。
「……っ、んぅ……っ、ああ……っ!」
男はぴちゃぴちゃと汚らしい音を立てながら、彼女の敏感な先端を舌でねぶる。葉月はその音に恥ずかしくなりながら、男の責めに耐えようとする。しかし――彼女のからだには、嫌悪感と同時に、徐々にそれとは異なった感覚が流れ込み始めていた。
「んあ……っ、んん……っ」
その感覚に、彼女は湿り気を帯びた吐息をつきながら、足をもじつかせる。男はその反応を見逃さず、ほくそ笑みながら、彼女の固くなった乳首を唇で挟み込み、舌での責めを続けた。
「あ……っ! んっ、んぅ……っ、んん……っ!」
男の舌が敏感な先端のまわりをそっとなぞると、あそこがきゅっと疼くような感覚が走る。葉月はその感覚を否定するように首を振ったが、男の舌が先端を強く擦ると、彼女はびくびくと震えてしまう。
(……っ、こんなの、気持ち悪いだけなのに……っ)
心でそう思っていても、葉月のからだは男の舌から与えられる刺激に正直に反応してしまう。男はその感覚を彼女に理解させようとするように、彼女の弱い場所をさいなみつづけた。
男はたっぷり彼女の小さな乳首を堪能したあと、仕上げをするようにもう一度そこを強く吸った。
「あん……っ!」
彼女の口から甘い嬌声が漏れる。男はそんな彼女をあざ笑いながら、ようやく彼女の胸から顔を離した。男の舌でいじめられた彼女の乳首は赤くなり、ぴんと尖ったまま、男の唾液で濡れそぼっていた。
「へへ、なかなか美味かったぞ。お前もビクビクしてずいぶん感じてたじゃないか」
「……っ、ち、ちがう……っ!」
男の言葉に、葉月は首を振る。しかし、男はそんな彼女を追い詰めるように、彼女のレーシングブルマの両端に指をかける。
「おっと。大人しくしろよ」
男がしようとしていることに気づいて葉月は止めようとしたが、男はそう言って彼女の身動きを封じる。そして、そのまま彼女のユニフォームを太もものあたりまで下ろした。
「あ……っ」
真紅のユニフォームの下から、飾りっ気のないグレーのスポーツショーツがあらわになる。練習でかいた汗で湿ったショーツは、彼女の白い肌にぴったりと貼りついている。そして、そんな彼女の下着を見た男は、ニンマリと笑って葉月に言った。
「おいおい、なんだ? このシミは」
「……っ!」
男に言われて、葉月の顔が真っ赤に染まる。彼女のコットンのショーツには、ほんの一部だけ濡れたような丸いシミができていた。男に舌でねちっこく責められるうちに、葉月の秘所からは液体がこぼれ出て……その液体は、彼女のショーツのクロッチのあたりに染み出して、恥ずかしい模様を作っていた。
葉月は手でそれを隠そうとしたが、男はその手首をつかみ、引き剥がした。そして彼女のショーツのシミのあたりを人差し指でなぞりながら、彼女を辱める言葉を口にする。
「俺にいじられても感じないんじゃなかったのか? まさか、乳首舐められてこんなに濡らしてたんじゃないだろうな」
「……っ、ちがうぅ……っ」
葉月は恥ずかしさに涙目になりながら、うわ言のように男の言葉を否定する。男はそんな葉月をねちねちと責め立てた。
「まだ認めないのか? ならこの下も見せてもらわないとなあ」
「……っ」
男の言葉に、葉月はからだを固くする。しかし──これから男にされることがどんなに恥ずかしいことでも、葉月にはそれを受け入れることしかできない。男は葉月にたっぷり恥辱を与えるように、スポーツショーツの端に手をかけて、ゆっくりと引き下げた。
「い、いや……」
嫌いなコーチに、胸だけでなくあそこまで見られてしまう……。葉月はからだを震わせながら、その羞恥に必死に耐える。ショーツは汗で彼女の肌にまとわりつきながら、太もものところまで下げられて──彼女のいちばん恥ずかしいところが、男の前にさらされてしまう。
男は怪しい笑みを浮かべながら、彼女の秘所に顔を近づけてまじまじと凝視した。葉月のその場所は、高校一年生の少女らしく未成熟で、秘裂はぴったりと閉じている。その上にはまだ生えそろっていない恥毛がわずかに載っていた。そして──そんなあどけなさには不釣り合いなほど、彼女の秘所は濡れてしまっていた。
「へへ……やっぱりビチョビチョにしてるじゃないか。いやらしい匂いまでしてきてるぞ」
「……っ」
あそこを見られるだけでも恥ずかしくてたまらないのに、匂いまで嗅がれて……あまりの羞恥に、葉月は目をぎゅっとつぶる。いつも生意気に歯向かってくる少女のそんな姿に、男は薄ら笑いを浮かべながら言った。
「ほら、感じてたって認めろよ。それともまだ『感じてない』なんて言い張るつもりか?」
男の辱めに心を弱らされた葉月は、そのことを認めてしまいそうになる。しかし──陽菜にセクハラをして、自分を脅迫してきたような卑怯なコーチに、感じさせられるなんて……そんなこと、絶対に認めるわけにはいかなかった。
葉月は恥ずかしい気持ちを我慢しながら、男への反抗心をかき集めて睨みつける。男は彼女の心がまだくじけていないことを知り、どう屈服させるか楽しみにするように笑みを浮かべた。
「へへ……ちゃんと分からせてやらないとダメみたいだなあ」