あたしは何も言わずに、唇を噛んでうつむく。男子にそのことを知られるのは、すごく悔しかった。でも、あたしが黙っていると、男子はそうみなしてあたしに言ってくる。
「まさか美沢が処女とはなあ。こんないやらしい身体つきしてて顔も悪くないから、学校中どころか他校の男子ですらお前とヤりたがってるのに。北高のヤツらなんか、野球部の試合のたびにわざわざお前のチアコス見に来てるぐらいだぞ?」
「……っ」
女子を見てそんなこと考えてるなんて、男子ってほんとに下品……。あきれていると、男子はあたしだけじゃなく柚乃までバカにするように言う。
「見かけによらないもんだなあ。お前と違って、紗倉はあんなに清楚っぽいのにもう4人とヤってるんだぞ。あいつより経験人数多い女子なんかいないんじゃないか?」
「……っ、柚乃のことをそんなふうに言わないで! あんたってほんと最低!」
柚乃は男たちに無理やりされて、その時に処女も奪われて……きっとそのことをすごく気にしてるのに、男子はひどいことを口にする。親友をそんなふうに言われて黙ってなんかいられなくて、あたしは男子に怒鳴るように言った。でも、男子はあたしの言葉を無視して、あたしの処女膜をつつきながら言ってくる。
「お前の膜も後で俺が破ってやるよ。今日からお前も紗倉と同じヤリマンだな」
「……っ」
そう言われて、あたしは言葉につまる。こんな男子に初めてを奪われるのなんか絶対嫌だ。それに、初めては痛いって聞くし……好きでもない男子にされるのを考えると、ちょっと怖くなる。
でも……柚乃を守るためだから……。
あたしは男子を睨みつけた。男子はあたしのあそこに指を入れたまま、それを楽しみにするみたいに舌なめずりした。
「安心しろよ、ちゃんと濡らしとしてやるから」
「……っ、く……っ」
男子はあたしのあそこからゆっくりと指を抜いた。男子の指には、あたしのあそこからあふれた液体がべったりとついて、ぬらぬら光っていた。そして、男子はその指をまたあたしのあそこに忍び込ませてくる。あたしの濡れたあそこでは、男子の指を拒むことができなくて……男子があたしのあそこをなじませるように指を出入りさせるのを、あたしは何も抵抗できずに受け入れてしまう。
「……っ、ん……っ、ぁ……っ」
男子の指が入り口のひだのとこに触れると、あそこがぴりっとしびれるような感じがする。そのせいで呼吸が乱れて、あたしの口からは小さな吐息が漏れる。あたしのあそこがほぐれてくると、男子は指を少し曲げて、あたしのあそこの中をべたべた触りながら抜き差しし始める。誰にも触らせちゃいけない、デリケートな場所なのに……男子は無遠慮に触ってきて、中の壁に男子の指先が触れるたびにあたしはびくりとからだを震わせてしまう。
「どんどんいやらしい液が溢れてくるなあ。処女のくせにまんこ触られて濡らしてる女なんてなかなかいないぞ。お前、マゾの素質あるんじゃないか?」
「……っ、誰が……っ!」
男子の言ったことを、あたしは反射的に否定した。でも、その言葉に心が少しちくっとする。男子の言うとおり、あたしのあそこからはとろっとした液体がこぼれ落ちてきていて……男子の指やあたしの太ももを伝って流れ落ちていた。こんなふうに触られたのは初めてなのに、好きでもない男子にされて濡れてきちゃうのって、変なことなのかもしれない……。
こんなことされて鳥肌が立つくらい気持ち悪いけど……もしあたしのからだがそういう体質なんだとしたら、すごく悲しい。そんな変態みたいなの、絶対嫌だ……。
そんなあたしの心を見透かしたように、男子はからかってくる。
「紗倉はもともとマゾっぽいけどなあ。あの動画でも、知らない男にレイプされて、イキ顔晒して喜んでるぐらいだしな。だがまさかお前にもマゾの気があったとはなあ。強気なお前にそんな性癖があるなんて知ったら、男子は大喜びだぞ」
「……っ、そんなわけないでしょ……! 勝手なこと言わないで!」
自分の心に浮かんだ気持ちを打ち消すように、あたしは必死に否定する。柚乃もあたしも「マゾ」なんかじゃない……。柚乃はかわいいから、たまにからかったり困らせたりしたくなっちゃうこともあるけど、男たちにあんなひどいことをされて喜んじゃうなんてありえない。あたしだって、男子がねちっこい触り方をするから、濡れちゃってるだけで……そんなの男子の勝手な決めつけに決まってる……!
「さあ、それはどうだろうなぁ。お前の身体に聞いてみないとな」
男子はあたしのあそこからこぼれた液をすくい取って、割れ目の上の方にある小さな突起に塗りつけ始めた。そこは敏感な場所だから、触られたくない……。あたしは男子につかまれてる手首を振りほどこうとしたけど、力で男子にかなうはずがなくて、びくともしなかった。
「へへへ……クリ触られるのは嫌か? ほら、こうしてやるよ」
あたしが嫌がると、男子はもっとそこをいじめてくる。愛液で濡れたあたしの陰核を軽い力でつまんだ。ぞくっとした感覚が走って、あたしはびくりとからだを震わせてしまう。
「ん……っ! あっ……! あぅ……っ!」
男子の責めにあたしが声を漏らすと、男子は調子に乗って何度もそれを繰り返した。触られ続けているせいで、あたしの陰核は少しずつ固くなってきてしまう。
「へへ……敏感だなぁ。いつもここいじってオナニーしてるんだろ?」
「……っ、そ、そんなこと、してない……っ、んぅ……っ!」
男子は知ったような口ぶりで、あたしにそんなことまで言ってくる。オナニー……あたしは柚乃といっしょに暮らしてるから、そんなことめったにしない。でも、女の子の日の前とかに我慢できなくなっちゃって、あそこや陰核をいじってしまうことはあって……それは恥ずかしいことだから、男子には特に絶対知られたくなかった。
「清純ぶりやがって。日ごろオナニーしてない奴がこんなに濡らすわけないだろ」
あたしが何を言っても、男子はそんな言いがかりをつけてくる。ずっと敏感な場所を触られてるせいで、あたしのあそこはえっちな液体を垂らしつづけてしまっていた。男子は認めないあたしに罰を与えるように、陰核を押しつぶすように強くつまんだ。少しの痛みと敏感な場所への刺激に、あたしははっきりと声を上げてしまう。
「……っ、んあぁ……っ! 」
「へへ、なかなか可愛い声出すじゃねえか。美沢がマンコいじられて喘ぎ声出してるなんてチンコに来るなあ」
男子にそう言われて、あたしは口をつぐむ。こんなやつにあそこを好きにされて、思い通りに声を出しちゃうなんて最悪……。
「へへ、せいぜい我慢しろよ。中の敏感なところも弄ってやるからな」