悔しいけど、これも柚乃を守るため……。そう思ってあたしがされるがままにしていると、男子はすぐにボタンを外し終えてしまう。そしてブラウスの前をはだけさせて、ブラに包まれたあたしの胸をあらわにする。
「へへ、今日はブルーか。なかなかエロいの着けてるなあ」
男子はあたしのブラを見ながら、そんなことを口にする。カーテンが閉まってないせいで、もし外から見られてしまったら、あたしがおっぱいをさらけ出してるのが見えてしまう。あたしのからだを触りながらいつまでも隠させない男子に、あたしはイライラする。
「……っ、もういいでしょ。早く戻して」
あたしがそう言うと、男子はバカにするように笑った。
「戻すわけないだろ。このまま触り続けてやるよ」
そう言って、男子はあたしのブラの下から手を入れて、直接おっぱいを触ってくる。
「……っ、ほんと信じられない……っ!」
あたしがいくら憎まれ口を言っても、男子の耳には少しも届いていないみたいだった。
「うお、たまんねえ感触だな。指に吸い付いてくるぞ」
男子は後ろからあたしに密着して、おっぱいを好き勝手に触っていた。指を埋めたり、ねっとり撫でるように揉み込んだり……。膨らんで固くなった男子のものが、ズボン越しにあたしの腰のあたりに当たっていた。あたしのおっぱいに触れている指が動くたびに、それもびくびくうごめいていて、男子が興奮しているのが分かってしまう。
おっぱいなんかで興奮するなんて、やっぱり気持ち悪い……。
「ん……っ!」
あたしがそう思っていると、男子の指が胸の先っぽをかすめた。そのせいであたしはぴくっと反応してしまう。男子はあたしのそんな反応を楽しむように、先っぽの敏感な部分を指でいじめてくる。
「ん……、く……っ、う……っ」
男子の指に先っぽの周りをそっと撫でられて、息が乱れる。触られたいはずなんかないのに、敏感な場所に触れられないせいでもどかしい気持ちにされて……少しそこだけを責めたあと、男子はあたしのおっぱいを揉み込みながらきゅっと先っぽをつまんだ。
「んん……っ!」
いきなり敏感なところを責められて、あたしはびくりとからだを震わせてしまう。
「乳首固くなってきたなあ。巨乳のくせになかなか敏感じゃないか」
「……っ、うるさい……、ん……っ」
男子はあたしのおっぱいの感触を堪能するように触りながら、先っぽをつまんだりこね回したりしてくる。そのたびに、あたしは鼻にかかったような吐息を漏らしてしまう。おっぱいとあそこをいやらしい手つきで触りながら、男子はあたしの耳元で囁いた。
「へへ、エロい顔つきになってきたなあ。耳まで真っ赤になってるぜ」
男子はそう言って、耳元にふーっと息を吹きかけた。
「あ……っ!」
背筋にぞわぞわした感触が走って、あたしは声を漏らしながらからだを大きく震わせてしまう。男子は新しいおもちゃを見つけたときのような、ニヤけた口調で言ってくる。
「お前、耳が弱いんだな?」
「ち、ちが……っ、あ……っ!」
否定しようとしても、男子があたしの耳の後ろを舐めると、言葉の代わりに変な声が出てしまう。男子は胸とあそこをいじりながら、あたしの左耳の中に舌を入れ込んでくる。嫌いな男子に舐められるなんて、気持ち悪くて仕方ないのに……舌が耳の中を這うと、ぞわぞわした感触が背筋から腰のあたりに走って、足の力が抜けそうになる。舌から逃げようと顔をそむけても、男子にからだを押さえられてるせいで逃げられない。
「ん……っ、ふぁ……っ! んあ……っ、やめて……っ!」
男子の舌が耳の中でうごめくたびに、あたしは必死に声を我慢しなくいちゃいけなくて……。自分でも知らなかった自分の弱点を、こんな男子に知られるなんて、すごく悔しかった。男子はしばらくあたしの耳をいじめたあと、舌を離した。そして、ふーっともう一度息を吹きかけてくる。あたしはその感触に、またびくりとからだを震わせた。
「耳で感じるとはなあ。なかなか可愛いところあるじゃないか」
「感じてなんかない……。こんなことされても気持ち悪いだけに決まってるでしょ」
あたしが息を整えながら男子の言葉を否定すると、男子は薄ら笑いを浮かべる。
「相変わらず強情だなあ。おら」
「いた……っ!」
男子はあたしの腕をつかんで、無理やりからだを男子の方に向けさせた。外から胸を見られる心配はなくなったけど、男子のいやらしい視線があたしのおっぱいに向いてるのを感じる。そして、男子はあたしのスカートをめくり上げた。
「……っ、ちょっと、やめて!」
「おい、何隠してるんだよ。隠していいなんて言ってないだろ?」
あたしがとっさに隠そうとすると、男子はそう言ってくる。あたしは悔しい気持ちになりながら、スカートを押さえていた腕をどけた。
「ほら、自分でめくりあげて見せてみろ」
あたしが隠したせいか、男子はもっと屈辱的な命令をしてくる。こんなやつに見せないといけないなんて……。でも、柚乃という弱みを握られてるあたしは、そんな命令にも従わないといけなかった。
あたしはスカートの端をつまんで、たくし上げる。男子の視線があたしのおっぱいからショーツに向いてくる。
「へへ……ちゃんと上下そろってるな。なかなか可愛いパンツじゃないか。でも、よく見たら恥ずかしいシミができてるなあ」
「……っ!」
さっきから男子におっぱいとあそこをしつこく触られて、耳も責められたせいで、あたしのショーツのあそこの部分には少しだけシミができてしまっていた。男子は格好のエサを見つけたように、それをバカにしてくる。
「おいおい、感じてなんかないんじゃなかったのか? まさか、身体触られて興奮してたんじゃないだろうな」
「ち、ちがう、興奮なんかしてない……っ! あんたが気持ち悪い手つきで触るから……っ」
「へえ。じゃあ、もしかして痴漢に触られても毎回濡らしてるのか?」
「……っ」
男子が面白がるようにあたしにそう尋ねる。痴漢に触られてるときも、ずっとおしりやあそこの上をいじられ続けてると、濡れてしまうことはあった。感じてなくても、そういうところを長い間触られ続けていると、濡れてきてしまって──それが仕方ないことだって分かっていても、あそこが濡れちゃうとえっちな気分になってるみたいですごく恥ずかしい。痴漢や嫌いな男子に触られてもそうなっちゃうのが悔しくて、あたしは歯を食いしばってうつむいた。
「へへへ……パンツ脱いでまんこも見せろよ。ビショビショになってるんだろ?」
「……っ」