「そろそろいい感じに出来上がってきたかな?」
隠すことができないわきに男の顔が近づくのを感じ、男が何をしようとしているのか、葉月にもいやでもわかってしまう。葉月はそれに耐えるようにぎゅっと目を閉じた。
「ちょっと汗ばんでる。食べごろだねぇ」
男は葉月の左のわきに鼻を寄せ、匂いを嗅ぐ。葉月は身を固くして男がそこを責め始めるのを待った。そして男はついに葉月のわきに舌を這わせてくる。
「いやぁ……っ」
葉月の汚れひとつないわきに、男の舌が這い、唾液を塗りつける。生あたたかくざらざらしたものが触れる感触と、舐められる羞恥に、葉月は声をあげてしまう。
「うーん。汗のしょっぱい味と、幼女みたいな乳臭い味がするね。たまらないな」
「あうぅ……やめてぇ……」
男は葉月からさらにその味を滲み出させるように、舌をわきのくぼみに擦り付けた。男の言葉と舌による責めで、葉月の秘所がぴくっと反応する。男はそれを見逃さず、さらに葉月を責めた。
「わき舐められて感じてるみたいだねえ。舐められるのが好きなのかな?」
「ち、ちがう……」
葉月は弱々しく首を振る。男の舌が離れると、葉月のわきは男の唾液でぬらりと光っていた。男はそのまま鎖骨のあたりを舐め始める。
「葉月ちゃんの体はどこも美味しいねえ」
男の舌が葉月の薄い膨らみに近づいてくる。脅迫と手錠で抵抗を封じられた葉月には、それを見ていることしかできない。散々いじられた乳首に男の舌が触れると、葉月は呼吸を乱し、熱い吐息を吐く。
「あ……だめぇ……そこ舐めちゃ……っ」
男の舌が巻きつくように葉月の小さな蕾を覆い、舐めしゃぶる。葉月の心は、凪沙やクラスの女子と比べて劣等感を感じてきた場所をいじられることを拒んでいたが、葉月の秘所はもっとしてほしいとばかりに蜜を垂らし続けた。太ももの上をたらりと液体が垂れる感触に、葉月は無意識に足を擦り合わせてもじもじする。そこにはいつもの強気で活発な彼女の姿は見る影もなかった。
男は葉月のついばむように唇でつまみ、そのまま音を立てて吸った。男が口の中で彼女の乳首を転がすと、そのたびに葉月の体は正直な反応を返してしまう。
「きゃうぅっ! そ、それやだぁ……、おっぱい吸わないでぇ……っ」
葉月のうわごとのように懇願した。男は仕上げをするように葉月の乳首をひときわ強く擦り上げた。男の唇が離れた後の彼女の乳首は、その小さな胸に不釣り合いなほど尖り、男の唾液で濡れていた。
「葉月ちゃんのちっちゃなおっぱい、美味しかったよ。葉月ちゃんもこんなにびしょびしょだ」
男は葉月の秘所を二本の指で拡げた。秘裂は簡単にほころび、よだれを垂らすようにたらりと液体が溢れ出る。身知らぬ男にコンプレックスの場所を弄ばれ、感じてしまう自分の体に、葉月は耳まで赤くしてうつむいた。
「ちゃんとこっちも舐めてあげないと」
男は葉月の秘所に指を行き来させながら、葉月の無防備なお腹の前にかがみ込んだ。そして白くなめらかな肌に、弧を描くように舌を這わせ始める。これまで誰にもいじられたことのないような性感帯を、熱くぬるぬるしたもので責められる感覚に、葉月の足は立っていられないほど震えていた。
「んっ……! あっ……」
男の舌が彼女の小さなくぼみを責める。そこに無理やり入り込もうとするように、舌はへその穴を舐めた。その感触から逃れようとしても、ドアと手錠に挟まれた体は思うように動かせない。
男の舌の動きに合わせて、彼女の秘所は男の指を締め付け、透明な液体を垂らす。葉月がへそを舐められて感じているのは誰の目にも明らかだった。
「おへそだけでこんなに感じるなんてねえ。いじり甲斐のある体だなあ」
卑劣な痴漢に自分でも知らなかった弱点を暴かれ、嘲笑される情けなさに、葉月はしゃくりあげる。男は顔を離すと、ズボンのファスナーを下ろして勃った陰茎を露出させた。葉月は顔を赤らめてさっと目をそらした。
「初々しいねえ。凪沙ちゃんは見慣れてるようだったけど」
男はニヤニヤ笑いながら、葉月の右足を持ち上げた。そして男の責めで濡れそぼった葉月の秘所を指で広げ、陰茎をあてがう。
「もう準備万端だねえ。入れちゃうよ」
「や、やめて!」
葉月は我に返ったように制止の声を上げたが、男は無視して彼女の膣内にゆっくりと挿入していった。
「あっ……うぅ……いやぁっ」
男の太いものが、自分の膣を押し広げて入ってくる痛みと異物感に、葉月は歯を食いしばって耐える。葉月の膣は男のものを拒むように締め付けた。男にとってはそれが快感となっていることも知らずに。
やがて男のものが奥に到達し、葉月の小さい膣をみっちりと埋める。葉月は息も吸えなくなるような苦しさを感じ、ぎゅっと目を閉じた。
「へえ……意外と処女じゃないんだね。何人とヤッたんだい?」
「……っ」
葉月は男の言葉に目を伏せたまま、小さく首を振る。男はそんなな葉月を虐げるように、膣内で陰茎を軽く動かした。
「あぅ、ダメぇっ! 動かないでっ!」
「答えないともっと激しくしちゃうよ」
男が動くたび、葉月の熱い膣壁が男のものを締め付け、愛液を分泌する。葉月は逡巡していたが、男の陰茎が腟内を擦る感覚に耐えきれずに小さな声で言った。
「だ、誰ともしたことない……」
「嘘つくなよ。じゃあなんで処女膜が無いんだ?」
「ひゃぅっ!」
男は葉月に罰を与えるように、彼女の乳首を指で弾いた。葉月は痛みと快感に体を大きく反応させる。
「う、嘘じゃない……っ、自分で破っちゃったのっ」
葉月はそう答えたが、男はニヤニヤ笑いながら葉月の秘所を苛み続ける。
「へえ。どうやって破ったんだい?」
「……っ」
自分で処女膜を破ってしまったことは、葉月にとって誰にも話したことのない秘密だった。それを卑劣な痴漢に言わされ、さらに屈辱的なことまで尋ねられる。葉月は耳まで真っ赤にしてうつむいていたが、男が奥深くで動かすと我慢できずに言った。
「あぅ……ひ、ひとりでえっちなことしてたときに、指で……っ」
「ふうん。やっぱりオナニー大好きなんだね」
「……っ」
恥ずかしい秘密を暴かれ、嘲笑われる情けなさに、葉月は涙をこぼす。そんな葉月の表情も男の興奮を高め、男の陰茎が葉月の膣内でぴくっと跳ねた。
やがて葉月の膣が愛液で満たされ、滑りが良くなる。男は葉月の膣から陰茎をゆっくりと引き抜いた。
「ううぅ……」
葉月の膣は男のものを名残惜しむように絡みつく。葉月は体の中を引き出されるような感覚にうわごとのように声を漏らした。ぎりぎりまで引き抜いたあと、再び男が陰茎を膣内に入れる。ほぐされた葉月の膣は最初より男のものを深く受け入れる。
「あ……んっ……んっ……」
男がゆっくりと抽送を始める。時間をかけて蕩けさせられた葉月の秘所にはもう痛みはなく、じんわりとした快感を感じてしまう。男のものが敏感な箇所をかすめるたび、葉月の喉奥から甘い声が漏れる。
「感じてるね?」
「か、感じてなんか……」
男の言葉に葉月ははっとして、自分に言い聞かせるように首を振った。大好きな先輩に乱暴した痴漢に犯されて感じてしまう、などということがあっていいはずがない。まだ葉月の心が完全に屈服していないのを知り、男は笑みを深くする。
「じゃあもっと気持ちよくしてあげないとね」
男の言葉に葉月の体が震える。男は葉月の左足を持ち上げ、M字に開かせた。葉月はドアのフックに掛かった手錠で宙吊りにされているような格好になる。
男はそのまま葉月の秘所を勢いよく突き上げた。
「きゃうっ!」
更に深いところに男のものが入ってくる感覚に、葉月はあられもない声を上げる。男は電車内で見つけた葉月の秘所の敏感な部分に、わざと擦り付けるようにしながら素早く上下に動かす。
「んっ、あうっ、そ、それだめぇ……!」
不安定な体勢のせいで、葉月は男の責めに翻弄されてしまう。手錠に拘束され、男の体とドアに挟まれているせいで、葉月に快楽から逃れるすべはなかった。男の陰茎がGスポットをいじめるたびに、葉月は体を痙攣させ、喘ぎ声を漏らす。葉月の秘所から溢れ出た愛液が淫靡な水音を響かせる。
「や、やめてぇ……、んっ……んん──っ!」
葉月はひときわ大きく体を跳ねさせた。男は動きを緩め、脱力している葉月にささやく。
「イッちゃったねぇ。そんなに気持ちよかったんだ」
「うぅ……」